約 4,392,406 件
https://w.atwiki.jp/retrogamewiki/pages/6185.html
今日 - 合計 - アフターバーストの攻略ページ 目次 基本情報 [部分編集] ストーリー [部分編集] 攻略情報 [部分編集] Tips [部分編集] プチ情報 [部分編集] 関連動画 [部分編集] 参考文献、参考サイト [部分編集] 感想・レビュー 基本情報 [部分編集] ストーリー [部分編集] 攻略情報 [部分編集] Tips [部分編集] プチ情報 [部分編集] 関連動画 [部分編集] 参考文献、参考サイト [部分編集] 感想・レビュー 名前 コメント 選択肢 投票 役に立った (0) 2012年10月09日 (火) 16時13分46秒 [部分編集] ページごとのメニューの編集はこちらの部分編集から行ってください [部分編集] 編集に関して
https://w.atwiki.jp/opedmiroor/pages/250.html
『皆でプ―ルに行ったリト達は、 宇宙生物ヌップルの暴走騒ぎに巻き込まれるも、 リトやララのお陰でヌップルの暴走は止められた。 そして、リトは自分の恋への答えを出した―――』 トラブル162 大スキ♡ プ―ル、ララとリトはロッカ―室にいる。 ララ「よかったね― なんとか騒ぎもおさまって」 「ところでなぁに?話がある!って・・・」 リト「ん・・・・・ ちょっとな・・・・」 (ララに伝えなきゃ・・・ オレの本心・・・!) リト「オレ・・・前に自分のララへの気持ちが ハッキリわからないって言ったよな・・・」 ララ「!」 リト「でもわかった・・・オレ・・・やっぱりララの事・・・好きだ」 ララ「え!ホ・・・ホントに!?」 「わ――い!!リトが好きって言ってくれた!!!」 ペケ「おめでとうございます ララ様!」 リト「えっ・・・」 「ま まってくれ まだ続きが!!」 「オレ・・・ララの事確かに好きだけど でもそれ以上に昔から想い続けている好きな人がいるんだ」 ララ「え!?」「だれ?私の知ってる人!?」 リト「あ・・・ああ・・・その・・・」 ララ「もしかして・・・春菜!!?」 リトが顔を赤面させた。 リト「なっ ななな 何でわかった!?」 ララ「え!ホントに春菜なの!?」「やったぁ―――――!!」 「わ―い バンザ―イ!!」 リト(え・・・なにこの反応・・・ なんでララがやった―なワケ・・・?) ララ(すごい!うれし~~~~♡ リトが私を好きで春菜の事ももっと好きだなんて♡ サイコ――だよ~~~~♡) リト「ど・・・ど―ゆ―事だよ ララ」 ララ「え?あ・・・えっとさ」 (春菜もリトの事好きって事は私からは言わない方がいいよね・・・・・・) (よし・・・) ララ「じゃあ リト! さっそく春菜に告白しに行こう!!」 リト「はぁ!?」 ララ「ささ 早く!」リト「なっ 何で急にそんな流れになるんだ!?」 ララ「だって これでもし春菜がリトの事好きなら二人ともリトと結婚できるじゃない♡」 リト「はぁあぁぁ!?」 「オレがララと西連寺の二人と結婚!?一夫多妻って事か!?」 「お前な~~~そ―ゆ―のは日本じゃ非常識なんだよっ!!」 (だいたい春奈ちゃんがOKがどうかもわかんね―し・・・) ララ「だいじょうぶだいじょうぶ ねペケ!」 ペケ「リト殿が宇宙の王になれば地球のル―ルなど関係ないでしょう」 リト(ムチャクチャだ――――!!) (ララのヤツ・・・発想が自由すぎる!!) ララがデダイヤルを操作し、リトの背中にブ―スタ―が装着される。 ララ「さっ これ付けて!」リト「い!!」 ララ「春菜のところにレッツゴ―!!」 ブ―スタ―が作動し、リトを飛ばす。 リト「ギャ―――ッ」 「うわ~~~っ」「とっ」「止めてくれ~~~~っ」「!」 リトがソフトクリ―ムを食べてたヤミと激突する。 リト「ヤ・・・ヤミ!?」 「な・・・なんでよけね―んだ!?」 ヤミ「あなた如きを相手によけるのは屈辱なのです」 「しかし・・・だからと言って」 「えっつい行為を認めるわけではありません・・・」 リト「!!」 リトの両手はヤミのお尻に当たっていた。 リト「いっ いやっ これはその・・・・・不可抗力で・・・・!!」 ヤミ「問答無用・・・」 リト「ギャ―ッ」 リトは壁ごと吹き飛ばされた。 リト「う・・・ううっ」「ひ・・・ひで―目にあった・・・」 春菜「どうしたの結城くん?」 リト「えっ」 リト(春菜ちゃん) 春菜「ルンちゃんが来てるみたい 結城くんを探してたよ」 リト「そ そう」 春菜「皆すごいよね あんな騒ぎがあったのにフツ―に遊んでて」 リト「あはは 確かに・・・」 春菜「・・・結城くん」 リト「ん?」 春菜「私・・・嬉しかったよ」 「結城くんが必死になって私たちを助けてくれた事・・・」 「ありがとう」 リト「あ・・・いや・・・」 (春菜ちゃん・・・ララの言った事はともかく・・・) (今なら言える気がする・・・・・・オレの気持ち・・・長年の想い・・・) 「さ・・・西連寺!」「は・・・話があるんだけど」 お静「む!!リトさんと春菜さんが二人っきり!」 「これはちゃんす!!念力でお二人を密着させればきっといいカンジに・・・」 セリ―ヌ「まう―っ」お静「え」 セリ―ヌがお静の顔に飛びついた。 お静「ぷわっ」 その拍子にお静の念力が春菜の水着を外してしまう。 春菜「!?」(なに!?何で~~~~~~~!?) 春菜は慌ててリトから離れるが、目をつむっているリトは気づいてない。 リト「オ・・・オレ」「オレ・・・君の事が・・・・・・」 ルン「こっちにリト君いるの?」 唯「たぶんね」 リト「好きだっ!!!」 「・・・・・・・・」 ついに告白したリトの前にいたのは、 唯・ルン・ナナ・御門の4人だった。 唯「えっ えっ!?」 ルン「ホント!?」 ナナ「え・・・あ あたし!?」 御門「まぁ・・・」 リト(・・・・・・・・。) ララ「へ――っ!! リトみんなの事好きだったんだ―――――!!」 「いいね!リトがみんなと結婚したらす―っとにぎやかに暮らせるね♡」 リト「なっ なんでそ―なるんだ―――――ッ!!」 美柑「・・・・・やれやれ」 モモ(私はポジションにはこだわりませんよ リトさん♡) 『そんなこんなでリトのTO LOVEるな毎日はまだ当分続きそうです」 最後にヒロイン達の写真が見開き一杯に広げられる 『大スキ♡』
https://w.atwiki.jp/suteteco/pages/14.html
勝手に最終回 270 名前:勝手に最終回 投稿日:2005/10/07(金) 12 11 20 ??? メイリン「メサイヤが前方に出現しました!フリーダムとジャスティスが突破にかかります! ミネルバは我が艦の後方にぴったりついてきています! あ!ディスティニーとレジェンドが出てきました!」 シン「アスラン!あんたって人はぁぁ――――!」 アスラン「シン!こんな馬鹿なことはいい加減やめろ!」 レイ「俺はラウ=ル=クルーゼだぁっ!」 キラ「君は君だぁ――!」 ラクス「我々の未来を殺すものは討たねばなりません!」 ギル「ラクス、今度こそ消えてもらおう!」 メイリン「ジェネシス発射ぁ――――!!」 バチィィッ!! ドモン「どいつもこいつもうるさぁぁぁぁ――――――――――――――――いっ!!」 メイリン「ゴッドガンダムがジェネシスを片手で弾き飛ばしたぁぁ――――!またこの人かぁぁ――!?」 ドモン「お前達なにを小難しい屁理屈をこね回しているっ! そんなことで戦争が止められるわけがないだろうっ!!」 アスラン「だが!俺たちはそれでも!そんな話し合いができる未来」 ドモン「そんなことで戦争が止められるわけがないだろぉぉ――――っ!!!!!」 アスラン「あ、はい…」 メイリン「(押し切ったぁ――――!)」 ドモン「我々人間は不器用な生き物だ!!戦いを止めたいならば! 不器用らしく拳で語りあうしかなぁぁ――――いっ!! メイリン「(無茶苦茶言ってるぅぅ――――!)」 ドモン「さあ!どいつもこいつも死なない程度に殴り合えぇ――――っ!」 シン「そうか!そうですよね師匠っ!!」 アスラン「目を覚ませシィ――――ン!」 シン「目を覚ますのはあんただぁぁ――――!」 アスラン「なっ!?」 シン「あっちへふらふら、こっちへふらふら!優柔不断もいい加減しろこの凸助野郎――っ!」 アスラン「貴様言っていいことと悪いことがあるぞぉ――!このジャスティスに勝てると思うなぁっ!」 シン「全部乗せガンダムは伊達じゃない!質量のある残像!ゴッドシャドー! 爆熱ディスティニィフィンガァァ――!ひ!か!り!の!翼ぁぁ――!!」 アスラン「うわ…ちょっとまてぇぇ――!」 メイリン「ジャスティス撃墜――――!?あ、パイロットはディスティニーに摘まれてもがいてます。 271 名前:勝手に最終回 投稿日:2005/10/07(金) 12 12 29 ??? キラ「あんな妄言に惑わされたら駄目だ!クローンでも君は君なんだ!」 レイ「寿命が人並みにあって才能に恵まれているお前に言われたくない」 キラ「な!」 レイ「お前を作るためにどれだけの犠牲があったと思うんだ!せめて一発殴らせろぉっ!ドラグゥゥーンッ!」 キラ「僕のせいじゃないのに殴られるなんてやめてよねぇぇっ!ハイマットフルバァストォ!」 メイリン「なんかすごいレベルの低い戦いをやってます――――!」 ムウ「お、おい、お前ら落ち着けって、あつうぅぅ!なに?ローエングリン!?」 マリュー「ウフフ…ちょうどいいわ。私、あなたに聞きたい事があるのよね…」 ムウ「な、なに?」 マリュー「さっき、あなたの手帳をみてみたら連合のかわいい娘の写真とメルアドがぎっしり…これ何かしら?」 ムウ「げ!いや、人のものを勝手に覗くのはよくないというか、それは記憶がなかったころの話で!」 マリュー「アカツキならローエングリン直撃も痛い程度で済むわよねえ?」 ムウ「ちょ!おま…」 虎「よう、記憶が戻ったんだって?」 ムウ「ガイア!?あ…バルドフェルドさん?」 虎「いやいや、今後の女の扱いについてあんたとは語り合いたいと思っていてねえ? まさか い ま さ ら は な い よ な?」 シン「待ってくださいよ二人とも」 ムウ「い?インパルスの坊主まで」 シン「俺もこいつとは ス テ ラ の 件 についてじっくり語り合いたいと思っていましてねえ…?」 マリュー「良かったわねえ…防御力の高い機体で…?」 シン・マリュー・虎「ウフ…ウフフフフ」 ムウ「ひぃぃぃぃぃ――――――――!?」 ディアッカ「まったくいつもいつも単純な猪男なんだよ!」 イザーク「お前こそいつもいつもスカした態度をとって!キョシヌケェッ!」 ディアッカ「そんなだからマザコンって言われるんだよぉぉ――――っ」 イザーク「グゥレイトォのいうことかぁぁ――――!!」 オーブ兵A「上司の俺の言うことを聞けぇぇっ!」 オーブ兵B「お前みたいな傲慢野郎のいうことなんか聞いてたまるかぁぁっ!」 ザフト兵A「ラクス様が最高ぉぉ――――っ!」 ザフト兵B「ミーアちゃんのけなげさがわからんのかぁぁっ!」 272 名前:勝手に最終回 投稿日:2005/10/07(金) 12 13 17 ??? ギル「…なんということだ…こんな」 タリア「お久しぶりね」 ギル「タリア!?なぜこんなところに?」 タリア「こんな展開、頭のいいあなたには合わない?」 ギル「…いや、単純明快。大いに結構だと思うね。」 タリア「そう、じゃあついでに言うけど、私一度あなたに不満を全部ぶつけてみたかったの。」 ギル「フ…良いだろう。私にだって言いたいことはある…これも運命かもしれんね…」 タリア「こんなこともあろうかと…」 ギル・タリア「鍛え続けたこの体ぁっ!!」 ルナ「うわ!メサイヤでなんか爆発したぁっ!?それに何で敵味方関係なく戦ってるのよぉ!っ!?」 メイリン「ハア…みんな馬鹿ばっか…あーあ。私も馬鹿らしい」 ルナ「ルリル…じゃなくてメイリン?そのムラサメに乗ってるの?」 メイリン「いやあ、お姉ちゃんのこと気に食わなかったんだよねえー」 ルナ「へ?」 メイリン「私より乳はでかいわ腰は細いわ尻はちっちゃいわ化粧しなくても肌きれいだわ周囲の目を お構いなしにミニスカはいて男ども釘付けにして… ねえ ア ホ 毛 ?」 ルナ「ほほう…姉に向かってその口聞くか?あんたがMSで赤服の私に勝てると思ってんの?」 メイリン「野郎ども。やれ」 ムラサメ三人衆「「「はっ!メイリン様のために!!」」」 ルナ「ちょっとまてぇっ!いつの間に手下増やしてんのっ!卑怯!それ卑怯ぉ――っ!」 ラクス「な、なんでこんなことになるんですの?こんなの間違ってますわ!」 ドモン「間違ってなどいない!」 ラクス「!!いつのまに!?」 ドモン「相手がいないのか?」 ラクス「そ…そんなこと!」 ドモン「そうか…お前は対等にケンカしてくれる相手が欲しかったんだな…」 ラクス「なにをわかった風にっ!」 ドモン「俺が相手をしてやると言っているっ!!」 ラクス「…………何を言っても無駄のようですわね…この私に勝てるとでも…? 私の真の力を見せて差し上げますわっ! アハハハハハハハハハ!!!変形――っ!エターナルガンダァ――――ムッ!全砲門開けぇ――っ!」 ドモン「そうこなくてはな!受けて立ってやるっ!よぉし来いっ!!ガンダムファイトォォ――――――――!!」 皆「レディ――――ゴォォ――――――――――――――――――――ッ!!!」 その日、全世界で永久休戦条約が結ばれた…………………………………………………… [FIN] http //anime.2ch.net/test/read.cgi/shar/1127639075/270-272
https://w.atwiki.jp/opedmiroor/pages/2802.html
六花「探してたんだよ、アカネ」 アカネ「ついでこないでよ」 アレクシス「急いでくれアカネくん」 アカネ「私はもう、怪獣は作れない・・・」 アレクシス「君自身が怪獣になればいいんだよ。インスタンス・アブリアクション!」 アカネを取り込んだ怪獣ゼッカーが出現し、進みだした。 六花「アカネ・・・」 グリッドマン「グリッド・・・」 グリッドマン・新世紀中学生「「「「「フルパワーフィニッシュ!!」」」」」 アンチ「ナイト爆裂、光波弾!!」 再生産怪獣の最後の生き残り、メカグールギラスにフルパワーグリッドマンとグリッドナイトの必殺技が炸裂し、大爆発した。 裕太達は絢 JUNK SHOPに戻った。 裕太「ありがとう、君が居なかったら勝てなかった」 アンチ「俺の一生の最後にお前を倒す。それまでは生きろ」 裕太「ああ」 六花ママ「君・・・響くんだよね?」 裕太「はい。でも今はハイパーエージェント、グリッドマンでもあります」 六花ママ「ハイパ・・・エージェ・・・分かった」 マックス「我々も含め、グリッドマンの別れた意識を統合できれば本来の裕太も目覚めるだろう。だが・・・」 裕太「今はアレクシス・ケリヴを放ってはおけない」 ヴィット「全員の力が必要ってことね」 ボラー「全員ね・・・内海と六花がいないんだけど?ん?」 外では、デッカーが衝撃波を放ち、町を破壊していた。 裕太「あの怪獣を、新条さんを頼む」 アンチ「お前は」 裕太「俺には、やることがある」 アンチ「分かった、借りは返せよ」 アンチが絢 JUNK SHOPを出て、ゼッガーに向かう。 アンチ「お前は怪獣じゃない!新条アカネだ!」 アンチがグリッドナイトに変身し、ゼッガーと戦う。 ゼッガーの中でアカネは無数の白い手に包まれていた。 アレクシス「やはり怪獣を作る人間は怪獣そのものだ」 六花「!」 アレクシス「おっと・・・えっと、君は誰だったかな?」 六花「あたしはアカネの友達・・・!」 アレクシス「友達、ねえ・・・・はははは!いいんじゃないかな」 グリッドナイトとゼッガーが戦う中、アレクシスは語り始めた。 アレクシス「アカネ君の怪獣から生まれた贋造物。偽りの人間、レプリコンポイド。君たちはアカネ君のために生まれた作り物に過ぎない。自分を人間だと思っている作り物、その作り物と友達の神様。悲しいよねえ!」 六花「悲しいかどうかは、あたし達が決める・・・!」 アレクシス「友達としてどう思うかい?この世界の、いやこの狭い町の神様の成れの果てを」 六花「あなたがアカネをあんな風に・・・」 アレクシス「彼女は元よりああなんだ。何も変わらない、それがいいところだ」 六花「だったら、私たちがアカネを変える」 アレクシス「今からかい。はっ!好きにしたまえ」 そこへスカイウィッターに乗った裕太が来た。 六花「響くん!」 アレクシス「やあ久しぶり。無事で何よりだよ、響裕太くん」 裕太「悪いな!今はグリッドマンだ!行こう六花!みんなが待ってる!」 六花「うん!」 六花を乗せて、スカイウィッターは飛び去った。 アレクシス「ふむ」 グリッドナイトがゼッガーにしがみつく。 アンチ「新条ぉ!アカネ!」 グリッドナイトが電撃を受け、よろけながらも ゼッガーの頭を引っ張り、口を開き、隠されていた女性の顔のような部位を露わにした。 ボラー・ヴィット「「あっ!」」 キャリバー「がんばれ、アンチ」 グリッドナイトがアンチに戻り、女性の顔を突き破り、その中へと入っていった。 裕太と六花は、内海のいる井ノ上病院に来た。 裕太「内海!」 内海「裕太・・・今はグリッドマンなのか・・・」 裕太「どっちも・・・俺と一緒に来てくれ」 内海「いや・・・俺はみんなと違って何の役に立てない一般人だから・・・」 六花「都合のいい時だけ一般人とかさぁ・・・グリッドマン同盟はどこ行ったんだよ?」 内海「俺が戦ってたわけじゃないし、ジャンクだって六花の家のものだし・・・」 裕太「内海、ジャンクの前にはみんなが必要なんだ」 六花「おぃ!」 六花が内海の足を蹴った。 内海「いった!」 六花「あのさぁ・・・内海くんは響くんの何なの?」 内海「何なのって・・・俺は・・・裕太の、友達だよ!」 六花「その友達が来てくれって言ってるんですけど」 内海「・・・・・」 アカネの前に、これまで怪獣で殺してきた人たちの顔が浮かんでいく。 アンチ「ぐっ!おおおお!」 アンチがアカネを引きずり出し、ゼッガーは動きを止めた。 アカネ「なんでキミなんかに・・・ホントにキミは、失敗作だね・・・」 アンチ「ああ、俺はお前が作った失敗作だ」 しかし、アレクシスがアンチを背後から剣で貫いた。 アンチ「がっ・・・」 アレクシスはアンチを地上へと放り投げた。 アカネ「あっ・・・」 アレクシス「遅くなって済まなかったね、やっと処分できたよ。じゃあ、最後にもう一つ役に立ってもらおうかな」 アレクシスがマントを広げ、アカネをマントの中に取り込んだ。 そして、頭の炎が激しく燃え盛ったかと思うと、 アレクシスが巨大化し、双剣を持つ戦闘形態となった。 アレクシス「おおおぉ!素晴らしい!もう怪獣は作れないと言っておいて、君の中にはこんなにも素晴らしい情動が残ってるじゃないか!さて・・・ここにはもう、何もないな」 絢 JUNK SHOPに裕太達が集まった。 マックス「揃ったな」 新世紀中学生の手に、特撮版と同じデザインのアクセプターが現れた。 ボラ―「ああ、んだこれ?」 内海「みんなにもアクセプターが!」 裕太「アクセプターは心を繋いで一つにする!行こうみんなで!」 新世紀中学生「「「「ああ!」」」」」 六花ママ「がんば」 裕太のアクセプターも、特撮版と同じデザインになっていた。 裕太・新世紀中学生「「「「「アクセス・フラッシュ!!」」」」」」 裕太達が一つになって、ジャンクの中に入っていった。 倒れたアンチの手にも、アクセプターが付けられていた。 アンチ「アクセス・・・フラッ・・シュ・・・」 そのまま意識を失ったアンチが光に包まれ――― ジャンクの画面が光り、グリッドマンが内海と六花に語りかける。 グリッドマン「戦闘コードを打ち込んでくれ!アクセスコードは・・・」 内海「グリッドマン・・・」 六花がジャンクにアクセスコード『GRIDMAN』を打ち込んだ。 グリッドマンの体を覆っていた装甲が外れていき、 本来の姿―――かつて3人の中学生たちと共に魔王カーンデシファーからコンピューターワールドを守り抜いた時の姿、電光超人グリッドマンとなった。 六花「アクセスコードって・・・」 内海「これが本当のアクセスフラッシュ、これが本当のグリッドマンの姿なんだ!」 実体化したグリッドマンがアレクシスと相対する。 なみこ「あれって昨日のでっかい奴!」 はっす「昨日・・・ううん、もっと前から・・・」 アレクシス「懐かしい姿じゃないかグリッドマン。だが私は君を倒して、次のアカネくんを 捜すよ。ふはははは!」 グリッドマン「次は無い!ここで終わらせるぞ、アレクシス・ケリブ!」 アレクシスとグリッドマンが激突、アレクシスの双剣をグリッドマンは受け止め、 剣をへし折り、アレクシスに投げるもアレクシスはかわした。 アレクシス「ふん」 グリッドマン「スパーク、ビーム!」 グリッドマンはアレクシスの腹にパンチを打ち込むと同時に、 スパークビームを放ち、アレクシスを世界の天井に叩きつけた。 グリッドマンも飛び上がり、グリッドマンとアレクシスが空中で肉弾戦を繰り広げる。 グリッドマン「ネオ超電導キック!」 グリッドマンのキックがアレクシスを真っ二つに切り裂いた。 アレクシス「がっ!ばばばばばばっ!」 アレクシスが大爆発した。 グリッドマン「!?」 アレクシス「ふはははははは!」 しかし、アレクシスは再度、出現した。 内海「不死身!?どうなってるんだ!」 グリッドマン「グリッドライトセイバー!」 グリッドライトセイバーがアレクシスを両断したが、また再生した。 グリッドマン「何!」 アレクシス「私の命には限りが無い」 グリッドマン「グリッドォ、ビーム!」 グリッドマンが必殺光線を放つも、 アレクシスはグリッドビームを受け消滅しながらも語り続ける。 アレクシス「それは私に虚無感をもたらした。故にアカネ君のような人間の情動 だけが私の心を満たしてくれた」 再生したアレクシスがグリッドマンの立つ地面を爆発させた。 グリッドマン「その為に新条アカネに取りついたのか!」 アレクシス「ふはははは・・・しぇあ!」 アレクシスは瓦礫を飛びつたいながらグリッドマンに迫り、 グリッドマンを蹴り飛ばした。 グリッドマン「がっ、くっ!」 そこからアレクシスは槍を取り出し、グリッドマンに突きを放つも、 グリッドマンは右腕の手甲でその突きを受け流す。 グリッドマン「たあ!」 アレクシス「があ!」 アレクシスは顔面にグリッドマンの蹴りを受け爆発したが、すぐに再生した。 アレクシス「いや、彼女が私を求めたのだよ」 アレクシスの額が赤く輝く。 六花「アカネ・・・あの中に!」 アレクシス「元よりこの世界には何も無かった。だが怪獣を与えられたアカネくんの理想の街は育ち、また破壊もした」 アレクシスは上空から無数の光線を放ち、グリッドマン諸共世界を破壊していく。 グリッドマン「理想の街を破壊するだと!」 光線の一つがグリッドマンに当たり、打ち上げられたグリッドマンに 炎そのものとなったアレクシスが何度も体当たりする。 アレクシス「彼女はあらゆるイレギュラーやここで生まれた命までコントロールできな だからこそ怪獣が必要だったのだ。その繰り返しを続く、私は心を満たしたかった」 グリッドマン「身勝手な理屈を!」 グリッドマンが吹き飛ばされた。 グリッドマン「ぐわぁ!」 アレクシス「しかし今、アカネ君は役割を終えた。もうこの世界に用事は無い」 アレクシスが上空にコンピューターワールドを結ぶ通路、パサルートを開き、 そちらへ浮かび上がっていく。 内海「逃げられる!」 六花「アカネ!」 アレクシス「限りある命の君では無限の命を持つ私には勝てないよ」 グリッドマン「そんなものは命ではない!」 アレクシス「ではいつか来る終わりを今君にあげよう、グリッドマン!」 アレクシスが巨大な光線を放った。 グリッドマン「グリッドビーム!」 グリッドマンはグリッドビームを放つも、アレクシスの光線に押し戻されてしまう。 グリッドマン「うわあぁぁ!」 光線を受け、グリッドマンが吹き飛んだが、その胸から零れた光の粒が地面に落ちたかと思うと、荒れた地面が元に戻っていった。 グリッドマン(そうか、私の力は倒すだめの力だけではなく・・・私の本当の力は・・・・) グリッドマンの目が輝き、大地に降り立った。 アレクシス「うん?」 グリッドマン「グリッド・・・フィクサービーム!!」 グリッドマンが胸から放った光線がアレクシスを包み、アレクシスが苦しみだした。 アレクシス「があああああ!フィクサービームだと!?なんだこの力は!?」 グリッドマン「フィクサービームはこの世界を修復する力!この世界を作った新条アカネの心を救う力だ!」 閉ざされた部屋の扉に手をかけたまま、止まっていたアカネに 裕太、内海、そして六花の声が届いた 裕太「新条さん!」 内海「新条さん!」 六花「アカネ」 アカネ「無理・・・私は・・・行けない・・・」 六花「大丈夫、アカネは一人じゃないから」 内海「みんな万能じゃないから他人を必要とするんだ。新条さんが誰かを必要とすれば、 この町だってきっと広がっていく」 裕太「この町だけじゃない。きっと新条さんの世界も・・・」 アカネ「私に!広い世界なんて!・・・無理だよ・・・」 六花「だから私を頼って欲しい。信じて欲しい。その為の関係だから」 アカネ「私との関係?みんな私の・・・私の・・・友達・・・」 「ここは私が作った世界だから、この世界に私はいちゃいけないんだ。自分の意志で帰らなきゃいけないんだ!私の、場所に!」 アカネが扉を開けた―――― アカネを閉じ込めていたアレクシスの額が割れ、全身も砕けていく。 アレクシス「があああぁ!まさか・・・アカネくんの心を治したというのか!?」 グリッドマン「それだけではない!人間が持つ可能性の力を私は!私たちは信じる!!」 アレクシス「そんな力などぉ!」 グリッドマン「これが!命あるものの力だ!!」 グリッドマンとアレクシスが互いに拳を振りぬき――― グリッドマンのパンチがアレクシスの顔面を打ち抜いた。 アレクシス「これが・・・限りある命の力、か・・・」 大爆発が起こったかと思うと、その余波は荒れ果てた町を修復していき、 転がり続けていたゼッガーの抜け殻やこの町を修復していた毒煙怪獣の死骸は消滅し、 コンピューターワールドと同じものだった空と大地も、現実世界と同じものに変わっていく。 そして、町そのものだった星の姿も地球と同じ姿となり、太陽が昇って行った。 荷物が整理されたアカネの部屋に、六花とアカネがいた。 六花「行っちゃうんだ」 アカネ「私はここで、取り返しのつかない事ばかりをした・・・」 六花「知ってる」 アカネ「私・・・卑怯者なんだ・・・」 六花「知ってる」 アカネ「私は臆病で・・・ずるくて・・・弱虫で・・・」 六花「知ってる。アカネのことなら私は知ってるから」 アカネ「ごめん、なさい・・・本当に、ごめんなさい・・・」 六花がアカネに小箱を渡した。 六花「開けて」 小箱の中にはピンクの定期入れが入っていた。 アカネ「定期入れ・・・どっか行っちゃえってこと?」 六花「違うよ。どこに行っても私と一緒。アカネはさ、どこに行ったって堂々としてないと。私たちの神様なんだから」 アカネ「うん、そうする・・・」 六花「だから神様、最後にお願いを聞いてくれませんか?」 アカネ「うん・・・」 六花「私はアカネと一緒にいたい。どうかこの願いが、ずっと叶いませんように」 そして、アカネは荷物と共に姿を消した。 部屋の外で、裕太と内海が待っていた。 裕太「内海は新条さんに言う事あったんじゃないの?」 内海「・・・死ぬ程ある!けど・・やっぱあそこには入れないや・・・」 六花が戻ってきた。 六花「別に気にしなくていいのに。まあ、神様と同じクラスには通えないよね。神様には神様の世界があるんだし。グリッドマンにもあるんでしょ、そういう世界」 内海「グリッドマンの地元でも、俺の活躍宣伝しといてくれよ。次に来るときには裕太じゃなくて、俺に宿れよ・・・そうじゃないと別れが、悲しくなるからさ・・・」 裕太「分かった。この後目覚める本当の裕太をよろしく頼むよ」 裕太が内海に何かを渡した。 六花「目覚めた響くんは全部覚えてないのかな?」 内海「大丈夫だよ。そんときゃまた友達になればいい」 グリッドマンと新世紀中学生達が内海と六花に別れを告げる。 グリッドマン「例え記憶が失われても裕太の体には刻まれている。私が宿ってもなお、六花への想いは変わらなかったように」 六花「私・・・!?」 グリッドマンはアレクシスを封印したキューブを持っていた。 グリッドマン「ハイパーエージェントを代表して、君たちの協力に感謝する。アレクシス・ケリヴは封印した。私たちはハイパーワールドに帰還しなければならない。私たちの使命は終わったのだ」 マックス「みんな、本当によく戦ってくれた」 ヴィット「六花ちゃんの大胆な行動には何度も助けられたね」 ボラー「内海の下らない予想とか発想には、かなり振り回されたけどな!」 ボラーがいつもの様に内海の足を蹴ろうとしたが、かわされた。 ボラー「・・・へへ、でも、楽しかったぜ」 キャリバー「みな一人ではない。新条アカネも」 グリッドマン「君たちが居なかったら私は任務を成し遂げることは出来なかっただろう。 ありがとう。私は本当に信頼できる友達を持つことの大切さを改めて思い知った」 内海「お礼を言うのはこっちだ。ありがとう、グリッドマン」 六花「ありがとう、グリッドマン」 グリッドマン達が浮かび上がっていく。 グリッドマン「それじゃあ、みんな元気で」 六花「さよなら」 内海「さよなら・・・」 六花「あ、アンチ君は!?」 キャリバー「あいつは来ない。借りを返せなくなった・・・」 グリッドマン達がパサルートの向こうに消えていった。 青空に一つの光が浮かび、コンピューターワールドの姿を照らしたかと思うと、やがて消えた 修復された町で、人々は変わらぬ毎日を送っていた。 裕太のマンションには、裕太の両親が帰ってきた。 ジャンクショップからジャンクは消えていた。 内海は、別れ際にグリッドマンから渡されたビー玉を持っていた。 裕太はソファに寝かされていた。 内海「何で裕太にグリッドマンが宿っちゃんただろう?」 六花「響くんはアカネの隣の席だったし」 内海「そんな理由があるかよ」 六花「多分、それだけじゃないと思うけど・・・」 かつて、ほぼ全てのクラスメイトの人気者だったアカネ。 そんな中、裕太はアカネ達とは離れた所にいた六花を見ていた・・・ 内海「へくし!寒いと思ったら降ってきちゃったな」 六花「雪・・・」 そして、裕太が目覚めた。 亀傘公園。 ベンチに寝かされたアンチに、怪獣少女アノシラスが傘を出していた。 やがてアンチが目覚めた。 アンチ「誰だお前は?」 アノシラス「私?君の命の恩人だよ」 アンチ「怪獣か」 アノシラス「君もでしょ」 アンチ「ああ、でも借りは返す」 アノシラス「いひひ、いひひひひっ!家の家訓と一緒だ・・・」 その場には、先代こと音波怪獣アノシラスもいた。 アンチが右目を覆っていた包帯をほどく。 その目は、アカネやアレクシスの様な赤色から裕太や六花達と同じ青色に変わっていた 覚醒 SSSS.GRIDMAN――最終回―― 現実世界(実写)。 その部屋の机に、六花がアカネに贈った定期入れが机に置かれていた。 そして、布団にくるまっていた少女が、起き上がり――― SSSS.GRIDMAN (完)
https://w.atwiki.jp/opedmiroor/pages/562.html
タイトル 作成者
https://w.atwiki.jp/legends/pages/871.html
最終回 「私キレイ?」 女は男に問うた 「さあね、そのでかいマスクのせいでなんとも言えないな つか、顔のこと聞きたいんなら外すのが道理ってもんじゃねえのか?」 飄々とした態度で男は答える ――――まるでこの後起こることが全て分かっているかのように 眉間に青筋を立て、女はマスクを毟り取る 「これでも・・・キレイかー!!」 その女の口は耳まで裂けていた しかし、男は少しだけ困った顔をしながらこういった 「ワオ、こりゃビックリの不細工面だな 下手に顔弄ろうとするからそんな事になるんだぜ?」 「・・・貴様ァッ!!」 鎌が振り下ろされる 口を裂くのではなく、殺意に満ちた一閃 口裂け女が勝利を確信した――――刹那 ガキィンッ!! 予想したものとは違う手ごたえ 鎌は堅牢な何か受け止められていた 男の手には――――否、手があった場所からは巨大な赤いものが生えている 巨大な、蟹の鋏 愕然とした女の肩にムチのように飛来した何かが食らいついた 「ぐうっ!?」 海のギャング、ウツボである ウツボは体を捻り、女の腕を引きちぎる 「わ…私の腕がああああああああ!!!??」 見ればウツボは男の肩からその痩身を伸ばしている 「お前は・・・お前は一体・・・!?」 「うるせエぞ、ドブス」 続けて男の腹から巨大な顎が伸びる――――鮫だ 「お前は魚の餌だ」 放たれた海の王者は貪欲に女を噛み砕き、飲み込んだ 「けっ・・・日本を代表する都市伝説だが、こんなもんかい」 「国民的アニメには、叶わなかったみたいだな」 「さ~て、来週の都市伝説は?」 都市伝説名【サザエさん最終回】 <能力>体を自由に海産物に変化させることが出来る 「単発もの」に戻る ページ最上部へ
https://w.atwiki.jp/opedmiroor/pages/411.html
ロンドン・ビッグベン ライダーがバイクで走っていた。 女性「いやああっ! もう!」 バイクは校舎の前に到着。 女性「全くもう!」 ヘルメットを外すと、後ろに乗っていたのは龍可だった。 生徒達は龍可を見て照れる。 龍可「龍亜、スピード出さないでって言ったでしょ?」 龍亜「未来のライディングデュエルチャンピオンに、そんな事言われても無理だぜ。じゃあな龍可」 龍亜は走り去っていく。 女子生徒達「龍可!」「今の龍可のお兄さんでしょ?」「かっこいい!」 龍亜「遊星達と比べたらまだまだ……」 サーキット場 レーサー「クロウ。本当にチームを抜けるのか?」「どうしてだ? 俺達は世界チャンピオンにまでなったのに!」 クロウ「もう俺がチームでやれることはやった。お前達に伝える事ももうない…… 俺も自分の力を試したくなっちまった。ジャックみたいに」 レーサーたち「クロウ……」 クロウ「それに、俺の代わりにチームに入る奴なら、絶対に俺以上の活躍をしてくれる」 クロウが見せたのは龍亜だった。 デュエル会場 客たち「ジャック・アトラス様!」 記者「キング! 相手はクロウ・ホーガンがシングルリーグの参戦を共鳴していますが、クロウは自分がチャンプになると言っていますが、何かコメントを……」 ジャック「ならばクロウに伝えておけ。貴様が束になろうと、俺に土をかけるのは不可能だとな! 俺は誰にも負けん。奴に勝つまではな!」 病院 アキはジャックの中継を見ていた。 アキ「全く。ジャックも相変わらずね……」 そこへナースが駆け込んでくる。 ナース「ドクターアキ、私もう無理です。もう見てられないんです!」 アキ「諦めちゃ駄目」 ナース「えっ?」 アキ「私達は笑顔で彼らを応援しなくちゃいけないのよ……」 ナース「ドクターアキはどうしてそんなに強いんですか!?」 アキ「決して諦めない事、いつも笑顔でいる事。それを教えてくれた人がいたの…… 自分の可能性を信じて、チャレンジすることを。だから頑張れる…… いつかそれを教えてくれた人に、胸を張ってあるようになる為に」 時は遡り、遊星とジャックのデュエルに戻る。 ジャック「『スカーレッド・ノヴァ・ドラゴン』の攻撃力は、俺の墓地のチューナーモンスター1体につき500ポイントアップする。俺の墓地に眠るチューナーモンスターは5体! よって、『スカーレッド・ノヴァ・ドラゴン』の攻撃力は2500ポイントアップする!」 スカーレッド・ノヴァ・ドラゴン:攻撃力3500→6000 ジャック「カードを1枚伏せ、ターンエンド」 遊星「俺のターン!『スピード・ワールド2』の効果発動。スピードカウンターを7個取り除き、カードを1枚ドローする。チューナーモンスター、『マッハ・シンクロン』を召喚!」 遊星が『マッハ・シンクロン』を召喚。 遊星「レベル1の『ロードランナー』に、レベル1の『マッハ・シンクロン』をチューニング! 集いし願いが、新たな速度の地平へ誘う。光差す道となれ! シンクロ召喚! 希望の力、『フォーミュラ・シンクロン』!」 遊星が『フォーミュラ・シンクロン』をシンクロ召喚。 遊星「『マッハ・シンクロン』がシンクロ素材となった時、『マッハ・シンクロン』以外のシンクロ素材を手札に戻す。さらに、『フォーミュラ・シンクロン』がシンクロ召喚に成功した事により、デッキからカードを1枚ドローする!」 ジャック「シンクロチューナー…… 奴を呼ぶ気か?」 遊星「クリアマインド! レベル8シンクロモンスター『スターダスト・ドラゴン』に、レベル2シンクロチューナー『フォーミュラ・シンクロン』をチューニング! 集いし夢の結晶が、新たな進化の扉を開く。光差す道となれ! アクセルシンクロ!!」 『スターダスト』と『フォーミュラ・シンクロン』が消える。 ジャック「消えた?」 遊星「招来せよ。『シューティング・スター・ドラゴン』!!」 遊星が『シューティング・スター・ドラゴン』をシンクロ召喚。 光り差す未来へ ジャック「現れたな。『シューティング・スター・ドラゴン』! 狙いは『クリムゾン・ブレーダー』か? だが『スカーレッド・ノヴァ・ドラゴン』の効果は、自身をこのターン除外すれば、お前の攻撃を無効にできる」 遊星「しかしそれは1度だけ。『シューティング・スター・ドラゴン』は、デッキの上からカードを5枚確認し、チューナーモンスターの数だけ攻撃できる!」 遊星はカードをめくる。 遊星「俺が引いたチューナーは3枚。よって『シューティング・スター』は3回の攻撃が可能となる。『スターダスト・ミラージュ』!」 『ただいまより、このルートはデュエル優先道路となります』 トラックにはラリー達が乗っていた。 ブリッツ「誰だ? こんな朝っぱらからデュエルなんて」 ラリー「いいじゃん×2。この町はデュエルが優先だよ!」 遊星とジャックがトラックを横切る。 ブリッツ「遊星とジャックだ!」 ラリー「遊星、頑張れ!」 遊星「『シューティング・スター・ドラゴン』で、『クリムゾン・ブレーダー』を攻撃!」 『シューティング・スター』が『クリムゾン・ブレーダー』を戦闘によって破壊。 ジャック:LP2900→2400 ジャック「さぁ、残り2回の攻撃をしてみろ遊星! 俺の魂を吹き飛ばせると言うのならな」 遊星「くっ……」 クロウ「『スカーレッド・ノヴァ』の攻撃力は6000……『シューティング・スター』の攻撃力は3300。無茶言うぜジャックの奴……」 遊星「カードを2枚伏せてターンエンド」 ジャック「俺のターン! 永続罠発動。『スカーレッド・コクーン』! このカードは、『スカーレッド・ノヴァ』の装備カードとなり、『スカーレッド・ノヴァ』がバトルする時、相手モンスターの効果を無効にする!」 龍亜「これじゃあ『シューティング・スター』はフィールドから逃げられない!」 龍可「この攻撃が決まれば、ジャックの勝ちだわ」 クロウ「どうする? 遊星……」 ジャック「『スカーレッド・ノヴァ・ドラゴン』、『シューティング・スター・ドラゴン』に攻撃!『バーニング・ソウル』!!」 遊星とジャックが二手に分かれる。 遊星「罠発動。『ハイ・アンド・ロー』! デッキからカードを1枚墓地へ送り、そのカードがモンスターだった時、その攻撃力分、攻撃対象となったモンスターの攻撃力をアップする。 この効果は3回まで繰り返すことができるが、対象モンスターの攻撃力が相手モンスターの攻撃力を越えた時、そのモンスターを破壊する!」 ジャック「なるほど。その効果でダメージを減らそうって魂胆か!」 遊星「ジャック! これは俺の未来を試す一手だ。このドローはきっと俺の未来を指し示してくれる…… ドロー!」 遊星「『ソニック・ウォリアー』の攻撃力は1000!」 シューティング・スター・ドラゴン:攻撃力3300→4300 遊星「俺は2枚目をドロー!」 遊星「『スピード・ウォリアー』の攻撃力は900!」 シューティング・スター・ドラゴン:攻撃力4300→5200 龍亜「これで『スカーレッド・ノヴァ』との攻撃力さの差は800」 龍可「遊星のライフはギリギリ100残る……」 ジャック「さぁ! これで『シューティング・スター』は破壊され、お前のフィールドはガラ空きとなる!」 遊星「俺は『ハイ・アンド・ロー』の3回目の効果を使う!」 ジャック「ここで攻撃力が800より高いモンスターを引いたら、自滅だぞ?」 遊星「そんな事は分かってるさ。お前はなんのリスクも負わずに勝てる相手じゃない。俺は自分の可能性を、このドローにかける…… デッキよ、俺に応えよ!」 遊星のルートの先は溶解炉となっている。 ジャック「遊星! 貴様の先にはもう道はない! 諦めろ! 遊星!!」 遊星のDホイールがルートを飛び越える。 遊星「3枚目!!」 引いたカードをめくる。 遊星「『ボルト・ヘッジホッグ』の攻撃力は800! よって、『シューティング・スター』の攻撃力は6000!」 シューティング・スター・ドラゴン:攻撃力5200→6000 龍亜「凄い!」 アキ「遊星は自分の未来を引き寄せた」 ジャック「馬鹿な!『シューティング・スター』の攻撃力を『スカーレッド・ノヴァ』と同じにしただと!?」 『シューティング・スター』と『スカーレッド・ノヴァ』は共に戦闘によって破壊される。 ジャック「ぐうっ! だが、『スカーレッド・ノヴァ』に装備された『スカーレッド・コクーン』が破壊された事により、エンドフェイズに『レッド・デーモンズ・ドラゴン』を特殊召喚する事ができる!」 遊星「罠発動、『クラッシュ・スター』! フィールドのシンクロモンスターが破壊された時、手札と墓地から攻撃力1000以下のモンスターを1体ずつ守備表示で特殊召喚できる。来い、『ロードランナー』、『ソニック・ウォリアー』!」 ジャック「ターンエンドだ。そして蘇れ、『レッド・デーモンズ・ドラゴン』!」 『ロードランナー』と『ソニック・ウォリアー』、『レッド・デーモンズ・ドラゴン』がそれぞれ特殊召喚される。 ジャック「遊星! そんな雑魚共では、我が魂『レッド・デーモンズ・ドラゴン』には太刀打ちできんぞ!」 遊星「それはどうかな?」 ジャック「何!?」 遊星「ジャック! どうやら俺には自分の答えが見えて来たぜ。俺のターン!」 遊星がドローしたのは『ジャンク・シンクロン』だった。 遊星「俺は『ジャンク・シンクロン』を召喚!」 遊星が『ジャンク・シンクロン』を召喚。 遊星「『ジャンク・シンクロン』の召喚に成功した時、墓地のレベル2以下のモンスターを守備表示で特殊召喚できる。蘇れ、『スピード・ウォリアー』! さらに、チューナーモンスターがフィールドにいる時、墓地の『ボルト・ヘッジホッグ』を特殊召喚できる!」 墓地から『スピード・ウォリアー』と『ボルト・ヘッジホッグ』が特殊召喚される。 アキ「あのモンスター達は……」 龍可「遊星がずっと使って来たカード達……」 龍亜「いくら攻撃力が低くても、いくらレベルが低くても……」 クロウ「遊星がずっと愛して使って来たモンスター達、遊星のデュエルをずっと支えてきた仲間達だ……!」 遊星「レベル2の『ソニック・ウォリアー』に、レベル3の『ジャンク・シンクロン』をチューニング! 集いし星が、新たな力を呼び起こす。光さす道となれ! シンクロ召喚! 出でよ、『ジャンク・ウォリアー』!」 遊星が『ジャンク・ウォリアー』をシンクロ召喚。 ジャック「ここで『ジャンク・ウォリアー』だと!?」 遊星「『ソニック・ウォリアー』がシンクロ素材となった時、フィールドのレベル2以下のモンスターの攻撃力を400ポイントアップする!」 スピード・ウォリアー:攻撃力900→1300ロードランナー:攻撃力300→700ボルト・ヘッジホッグ:攻撃力800→1200 遊星「さらに、『ジャンク・ウォリアー』をシンクロ召喚に成功した時、フィールドのレベル2以下のモンスターの攻撃力の合計分、攻撃力をアップする。『パワー・オブ・フェローズ』!」 ジャンク・ウォリアー:攻撃力2300→5500 ジャック「攻撃力5500!?」 アキ「遊星のモンスターが、絆の力でパワーアップを? これが、遊星が示してくれた可能性……」 クロウ「俺達も絆があれば、いつだって強くいられる。俺は決めたぜ!」 アキ「私も決めた……!」 龍亜「俺も!」 龍可「私も!」 遊星「ジャック! お前とのデュエルが俺に教えてくれた。俺の魂に宿るものを……」 ジャック「やっと見つけたか。お前の道を……」 遊星「俺は…… この町に残る!!」 遊星の答えに驚く一同。 ジャック「遊星……」 遊星「……行くぞジャック!」 遊星がクレーンを走行、飛び越える。 遊星「『ジャンク・ウォリアー』で『レッド・デーモンズ・ドラゴン』を攻撃!『スクラップ・フィスト』!!」 『ジャンク・ウォリアー』が『レッド・デーモンズ・ドラゴン』を戦闘によって破壊。 ジャック「うわああっ!!」 ジャック:LP2400→0 ライディングデュエルは終了。2台のDホイールが停止する。 遊星「……」 ジャック「見事だ遊星。この世に不要なものなどない…… 絆を合わせ、強者を倒す渾身の一撃。俺の魂に響いたぞ遊星! どうやらここに戻る理由ができたな……」 遊星「いつでも戻って来いよ。俺は待っている」 拳と手を合わせる2人。 ジャック「次は負けんぞ!」 遊星「また全力を尽くそう!」 そこへアキ達がやってくる。 一同「遊星!」 遊星「皆!」 クロウ「決めたぜ遊星! 俺はプロリーグに行く」 アキ「私もしっかり勉強してくる!」 龍可「私も、向こうについたら毎週手紙書くね……」 龍亜「今まで甘えられなかった分まで甘えてきちゃうもんねー!」 遊星「皆それぞれ自分の道を見つけたんだな?」 クロウ「ああ!」 アキ「ええ……」 龍可、龍亜「うん!」 遊星「たとえ場所は離れていても、俺達の絆は永遠だ」 一同「おう!」 龍亜、龍可のマンション。 龍可「いろんな事があったね……」 龍亜「ああ。この街で起きた事はずっと忘れない」 龍可「龍亜も変わったね」 龍亜「えっ? そう!?」 龍可「昔はすぐに泣きべそを書いてたのに、頼もしくなったっていうか……」 龍亜「そ、そうかな?」 龍可「うん! 男らしくなった」 龍亜「まあ、これからは俺だけが龍可を守っていくんだからな……」 龍可「頼りにしてるわよ。お兄ちゃん」 龍亜「おおっ、うわああっ!!」 マーサハウス。 マーサ「そうかい。それがお前の決めた道なら、あたしは応援するよ……」 クロウ「サンキューな。でも、餓鬼共になんて言ったらいいか……」 マーサ「寂しがるだろうけど、しょうがないね。みんな、出ておいで!」 ギンガ「ようクロウ、元気にしてっか?」 ダイチ「プロリーグに行くんだってな……」 タイガ「クロウの実力で通用すんのかな?」 クロウ「お前達、知ってたのか?」 ヒカリ「まあね」 ココロ「私達も子供じゃないしさ……」 ギンガ「クロウがいなくても寂しくないし、とっとと行っちゃえよ」 クロウ「あ……」 ダイチ「そうすりゃ、俺たちも清々するって……」 タイガ「そうだ×2。清々するって……」 ダイチとタイガが泣き始める。 ギンガ「お前達駄目だろ! 俺達は、クロウ兄ちゃんに心配かけないように送り出すんだって……」 ヒカリ、ココロ「うわああーん!!」 クロウ「みんな、ありがとうな……」 ギンガ「クロウ兄ちゃん!」 ダイチ「きっと帰って来てね……」 ヒカリ「きっとだよ!」 ココロ「きっと……」 クロウ「ああ…… 俺は強くなってきっと帰って来る。ずっとお前達の夢でいる為にな……」 十六夜家。 アキは出発の準備をしていた。 英雄「本当に行くんだね?」 アキ「ええ…… 心配しなくても大丈夫よ。もう子供じゃないんだから」 英雄「お前の事だ。頑張り過ぎて倒れないかが心配だよ」 節子「彼にはちゃんとお別れは言ったの?」 アキ「えっ?」 英雄「遊星君だ。彼がいたから今のお前がいる。ちゃんと話をしたほうがいい……」 節子「行ってきなさい。彼の笑顔をその目に焼き付けに…… それが、遠く離れた場所であなたを励ましてくれるわ……」 アキ「うん。わかった……」 CAFE LA GEEN。 ステファニーは店の中からコーヒーを飲むジャックを見ていた。 ステファニー「ううっ、ジャック……」 そこへ御影がやってくる。 御影「アトラス様」 ジャック「何の用だ?」 御影「元治安維持局を代表して、選別を持ってきたんです……」 ジャック「選別?」 トラックにたくさん積んだ選別を見てジャックはコーヒーを吹いてしまう。 ジャック「なんなんだこの数は?」 御影「アトラス様のファンは多いものですから……」 ジャック「ええい、ここが俺の新たな拠点だ。ここの後方にでも送っておけ!」 ステファニー「あっ、あれって……」 選別の中にカーリーが紛れていた。 御影「カーリー、何やってるの?」 カーリー「あは。バレちゃった? だってこうしてれば、ジャックの元に行けるじゃない!」 御影「んなわけないでしょ?」 ジャック「降りろカーリー! 俺は世界のトップを取る。女など邪魔だ!」 カーリー「ジャック……」 ジャックはDホイールにまたがる。 御影「本当に行くんですね。アトラス様……」 ジャック「今度戻ってくるのは世界の覇者となった時だ。達者でな!」 ジャックが走り去る。 ステファニー「いいんですか? 御影さん。このまま行かせて……」 御影「本当は言いたいわ。あなたをどこにも行かせないって……」 カーリー「私だって、どこまでも密着取材したいんだから……」 御影がカーリーに殴りかかる。 御影「アトラス様は、私達が繋ぎとめられる人じゃない。最初からそれは分かってた……」 カーリー「ジャックの荒ぶる魂は、誰にも止めることはできないんだから……」 ステファニー「御影さん、カーリーさん……」 御影「だから、私は待つ事にしたの。ずっと……」 カーリー「私も待ってる。ジャックの事を……」 ステファニー「私も」 御影「ちょっと、なんであなた達も待つのよ?」 カーリー「あんたなんか待ってたらおばさんなんだから!」 御影「なんですって!?」 ステファニー「待つのは影の薄い女の役目です!」 夜。遊星がガレージを開けると、アキがいた。 遊星「アキ……」 アキ「電気は点けないで」 遊星「えっ!?」 アキ「ここで待ってたら、色々な事を思い出して…… 今の顔は見せられない。もうここには遊星しかいないのね……」 遊星「ああ。どうしたんだ?」 アキ「遊星には、ちゃんとお別れを言っておこうと思って」 遊星「そうか……」 アキ「遊星…… 私、あなたを…… あっ。あなたに会えてよかった……」 遊星「俺もだよ。アキ……」 アキ「遊星と会って始めの頃、本当はとっても怖そうな人だなって思ったの」 遊星「ははは! 俺だってそうさ。アキに睨まれると本当に怖いからな…… チーム戦で負けて帰ったら、 何されるかとビクビクしてたよ……」 アキ「ええっ? そんなこと思ってたの!?」 遊星「アキ、笑顔を忘れるな。お前の笑顔は、世界の誰よりも負けない……」 アキ「その笑顔をくれたのはあなたよ。遊星……」 見つめ合う2人。 アキ「じゃあ、行くね」 遊星「ああ…… 行って来い」 アキが遊星の元を去る。 遊星は展望から街を眺める。 ?「不審者発見! これより職務質問を開始する」 声をかけたのは牛尾だった。 牛尾「よう!」 遊星「牛尾……」 牛尾「どうしたんだ!? こんな時間に」 遊星「今晩は眠りたくないんだ。あいつらがいる街を、この空気を感じて胸に刻んでおきたい」 牛尾「へっ。言う事が気障だねぇ…… 明日には、みんな出発するらしいな。いいのか本当に?」 遊星「本当は言いたいさ。皆ずっと一緒にいてくれって。でも、それはできない…… 皆が自分で選んだ道だから」 牛尾「お前達の絆はそれでいいのか?」 遊星「絆は絆さ、それに揺るぎはない。けど、俺達がこれから進んでいく未来は、絆だけでどうにかなるものじゃない。自分の人生は自分で責任を持って生きていかなきゃいけない。それが今なんだ…… 俺たちは、それぞれ次のステージに進むんだよ」 牛尾「ふーん。いつの間にかお前達も、大人になったんだな……」 遊星「ジャックと戦って気づいたんだ…… この街は俺自身だ。俺の魂はずっと、この街と共にあったんだって…… だったら」 遊星が手すりに登る。 牛尾「お、おい」 遊星「あいつらが戻って来た時、俺達の故郷は…… チーム5D sが救った街は、こんなに素晴らしい場所だったんだって…… そう誇れるネオ童実野シティにしていくのが、俺の役目さ」 翌朝。チーム5D sがラストランの体制に入っていた。 遊星「行くぞ皆! これが俺達のラストランだ!!」 Dホイールにまたがるチーム5D sが走り始める。 ジャック「俺は必ず帰って来る! 真の王者となって!!」 クロウ「見てろよ餓鬼共。俺の活躍を!」 龍亜「ありがとう! ネオ童実野シティ!!」 龍可「私達の故郷!」 アキ「さよならは言わないわ。また会える日まで……」 そこへ赤き龍が現れる。 遊星「赤き龍?」 赤き龍が咆哮をあげる。 遊星たちの痣が赤き龍に回収される。 龍亜「見て! 見て! 痣が……」 龍可「離れていくわ!」 遊星「赤き龍…… お前は自分の役目を終えたんだな」 遊星が先頭で止まり、右手を挙げる。 他の5人は遊星にハイタッチ、それぞれ別の道を行く。 遊星は再び走り出す。 遊星「(ここからは、俺達が作り出す未来。走り続けようぜみんな! 人生という名のライディングデュエルを) ライディングデュエル、アクセラレーション!!」 (終)
https://w.atwiki.jp/opedmiroor/pages/1046.html
さようなら妖精たちよ 青山家の朝。 主人公のミドリ、母の梅子、弟の虎男らの和やかな光景。 一同「おはよう」「おはよう」「あぁ、おはよう」 梅子「ミドリ、トースト焼いてちょうだい」 ミドリ「はぁい」 父の竜夫がタバコを吸いながら新聞を読んでいると、突然、新聞がひとりでに燃え上がる。 竜夫「わぁっ!?」 家族総出で、どうにか火を消し止める。 梅子「タバコ咥えて新聞読むからよぉ!」 竜夫「タバコなんて関係ないさ。新聞が勝手に燃えだしたんだ」 梅子「まさか!? 気をつけてくださいよ」 母の梅子が台所に立つと、急に食器棚が激しく揺れ出し、食器が次々に壊れる。 梅子「きゃあっ!?」 青山動物病院で入院中の犬たちが突然、激しく吠え始める。 虎男「静かにしろ、お前たち! どうしたんだ!?」 竜夫「怯えている…… おかしい、何者かに怯えているんだ」 お隣の白川家。 青山動物病院の常連・菊子と孫の大介のもとでも異変が起こっている。 菊子「ピイちゃん、戻ってらっしゃい! 竜夫さん、大変なのよ。鳥が急にピイちゃん見て騒ぎ出して、鳥カゴ開けたら、あんた」 大介「逃げ出したんです!」 竜夫「鳥までも!?」 小学校での授業中。 ミドリたちの目の前で、担任の雪原先生が突然、宙に浮きあがる。 雪原「きゃあっ!」 ミドリ「先生!?」 雪原「誰かぁ!」 生徒たち「先生が!?」「宙に浮いちゃったぁ!」 雪原「助けてぇ! 早くぅっ! 誰か、誰かぁ!」 ミドリがとっさに雪原先生の体をつかまえ、床に下ろす。 ミドリ「大丈夫ですか、先生!?」 雪原「あ…… あら? 私、どうしちゃったのかしら!?」 ミドリ (妖精たちのいたずらかしら?) 窓を見ると、石の精ドンパが覗き込んでいる。 学校の後、ミドリはドンパのヒゲを引っ張って懲らしめる。 ドンパ「痛い痛い痛い! あっしは無実でやんすよ!」 ミドリ「現場にいたじゃないの!?」 ドンパ「ゼリアン王女に、重大事件をお知らせに来たでやんす!」 ミドリ「重大事件?」 ドンパ「ガンバス大王が、病に臥されたんでやんす」 ミドリ「ガンバス大王が!?」 妖精の国フェアリーの王宮。 ガンバス大王が、病床に臥せっている。 ガンバス王妃、火の精ボーム、水の精オンディーヌ、風の精ジャック、土の精ズーンが、心配そうに寄り添っている。 妖精たち「大王様、しっかりして!」「大王様!」 ガンバス「ゼリアンはまだか…… ゼリアンは……」 王妃「間もなく到着すると思います」 ミドリが王宮に到着する。 妖精たち「おぉっ、王女様!」 王妃「ゼリアン! あなた、ゼリアンが来ました」 ガンバス「ゼリアン、待ちかねたぞ……」 ミドリ「本当に病気だったんですね」 王妃「心の病です」 ミドリ「心の?」 オンディーヌ「王女様恋しさのあまり、とうとう、ご病気になられたのでございます」 ガンバス「ゼリアン…… 手を貸しておくれ」 ミドリの差し出した手を、ガンバス大王がしっかりと握りしめる。 ガンバス「あぁ…… もう、離しはしないぞ」 その言葉に思わず、ミドリが手を引っ込める。 ガンバス「あっ、ゼリアン!? 手を、手を!」 ミドリ「嫌です!」 ガンバス「い、嫌じゃと!?」 ミドリ「できることなら、王女になってあげたい…… でも、私にはパパやママがいます。嘘をつくわけにはいかないんです。嘘をつくわけには」 ガンバス「お前は姫じゃ。わしの娘じゃ」 ミドリ「ドンパ、私を送って!」 ドンパ「えぇっ!? し、しかし、ゼリアン王女様!」 ミドリ「青山家に帰して!」 ドンパ「そんなぁ!? あの、大王様」 ガンバス「……帰してやるが良い。それほどまでに帰りたければ」 ミドリ「お大事に、ガンバス大王」 ミドリがドンパと共に、王宮を去る。 王妃「ゼリアン……」 ガンバス「ゼリアンが悪いのではない。嘘八百を並べ立て、ゼリアンを騙くらかし、青山ミドリに仕立てた奴が悪いのだ。あのパパ、ママと称する動物が悪い…… 奴らが憎い!」 ガンバスの怒りが無意識の内に、念波として放たれる。 ミドリとドンパはフェアリーカーで人間界へ向かっているものの、2人のもとにも念波が及び、車が激しく揺れる。 ミドリ「あぁっ!?」 ドンパ「しっかり掴まるんじゃ!」 青山家に向かう途中の道端に、2人は投げ出されてしまう。 ミドリ「痛ぁ…… ドンパ、乱気流かしら?」 ドンパ「ガンバス大王の、怒りの念波でやんす」 ミドリ「怒りの念波!?」 青山家にも、ガンバスの念波が及んでいる。 梅子が竜夫にお茶を勧めようとすると、茶碗がひとりでに揺れ出す。 梅子「あぁっ!?」 竜夫「どうした?」 梅子「お茶碗が!」 動物病院の薬品棚も、激しく揺れ始める。 竜夫「地震じゃない。よく見るんだ。家は揺れずに、その薬品棚だけが動いてるんだ!」 隣の白川家では、菊子がかわいがっている犬のジュリが、菊子の腕から飛び出して逃げ去ってゆく。 菊子「あらぁっ!? ジュリ、どうしたっていうの!? ジュリちゃん、どこ行くの!?」 ミドリが青山家に戻って来る。 犬や猫の飼い主たちが動物病院へ来ているものの、犬や猫が盛んに病院を嫌がっている。 男性「こら、こらっ!」 ミドリ「どうしたんですか?」 男性「ここへ来たらよぉ、急に怖気づいて、入ろうとしねぇんだよ」 女性「ミーちゃん、どこ行くの!?」 ミドリ「どうして動物たちは、嫌がるのかしら?」 動物病院では、入院室の檻が次々にひとりで開いてしまう。 竜夫「これはどうしたことだ!?」 梅子「誰が開けたのかしら?」 竜夫「わからん…… 今日は朝から、不思議なことばかりだ。奇怪なことばかりが起きている」 竜夫はやむを得ず、動物病院に「しばらく休診」の貼り紙を貼る。 ミドリ「パパ、何もお休みにしなくたって」 竜夫「『この病院には魔物が住んでいる』との噂が、近所で評判になっているんだ」 ミドリ「魔物!?」 周囲では、近所の人々が動物病院を指して、ひそひそ話している。 竜夫「犬や猫が入りたがらないそうだ。怯えてしまってね」 ミドリ「だからと言って、魔物がいるなんて」 竜夫「急に新聞が燃えだしたり、医薬品の瓶が踊ったり、檻の鍵が破られたり、とても常識では考えられん。この際、徹底的に調べる。それまでは、この病院を開くわけにはいかんのだ」 その夜、青山家の子供部屋の、ミドリと虎男。 虎男「困ったなぁ…… このままじゃ、潰れちゃうよ。パパの病院」 ミドリ「私がフェアリー王国へ行けば済むことなんだけど」 虎男「嫌だ! 姉ちゃんと別れるなんて。そんなこと、絶対に嫌だ! 俺、絶対に嫌だよ!」 ミドリ「私だって嫌よ。家族と別れるなんて」 虎男「行くなよな、フェアリー王国なんて」 梅子の声「きゃあぁぁっ!!」 ミドリたちが驚いて、居間の両親のもとへ。 ミドリ「どうしたの!?」 虎男「ママ!」 竜夫「薄気味悪い声が聞こえたそうだ」 ミドリ「薄気味悪い声が?」 梅子「えぇ、お台所にいたら、まるで地の底から響いてくるように、『ゼリアン、ゼリアン~』って!」 ミドリ「ゼリアン……!?」 虎男「ゼリアン!?」 梅子「そう。確かに『ゼリアン』って聞こえたわ」 ミドリ「空耳よ。風の音よ、ママ」 竜夫「実は、パパにも聞こえていたんだ」 ミドリ「パパにも!?」 梅子「この家は、呪われてるのよ…… 私、なんだか気味悪いわ」 竜夫「取り壊すか、引っ越すか。いずれ、真剣に考えねばなるまい」 ミドリたちが子供部屋に戻る。 虎男「大変なことになったね、姉ちゃん」 ミドリ「事実を話すわけにもいかないし……」 虎男「どうすりゃいいんだ?」 フェアリー王国の掟で、妖精の秘密を人間界に漏らすことはできない。 ミドリがフェアリーベルを鳴らして、ドンパを呼び出す。 ドンパ「ご用でやんすか、ゼリアン王女様?」 ミドリ「ねぇ、ドンパ。助けて。このままじゃ、大変なことになっちゃうのよ」 ドンパ「ガンバス大王はご病気です。無意識のうちに、大王念波を発散してるんでやんす」 虎男「止めようがないってことかい?」 ドンパ「まず、大王のご病気を治すことが先決。そのためには、王女様が大王の手を握り、若い活力を伝えてチャージしてあげる必要があります」 ミドリ「そうすれば治るの!?」 ドンパ「はい、治るでやんす」 ミドリ「……私、もう一度行くわ。フェアリー王国へ」 虎男「姉ちゃん!?」 ミドリ「心配しないで。大王の病気を治したら、必ず帰って来るわ」 虎男「きっとだよ、姉ちゃん!」 ミドリ「約束する」 ミドリは再びフェアリー王国を訪れて、ガンバス大王の手を握りしめる。 ミドリ (これで活力が戻るのかしら?) 妖精たちは安堵しているものの、ガンバス大王は一向に回復しない。 ガンバス「どうしたことじゃ……? 活力が戻らぬ。実の娘なら、活力が戻るはずじゃ」 ミドリ「えっ? 実の娘でなけりゃ、だめなの?」 ガンバス「なぁに、今に元気になるさ…… こうして、ゼリアンが戻って来てくれたんじゃからな」 ミドリ「私はゼリアン王女ではありません!」 ガンバス「冷たいことを申すでない。一言で良い、言うてくれ。『私は王女だ』と、『ゼリアン王女だ』と」 ミドリ「嫌です!」 ガンバス「う、うぅっ……」 ガンバス大王がついに、意識を失ってしまう。 ミドリ「大王様!?」 王妃「あなた、あなた」 ドンパ「こ、こりゃ一大事! 重体でやんす!」 ミドリ「ガンバス大王!? しっかりしてください!」 王妃「どうすればいいの!?」 ズーン「魔の谷にあるフェアリーグラスの、赤い実を煎じて飲ませるしかないな」 ミドリ「ドンパ、早く摘んで来て。フェアリーグラスの赤い実を」 ドンパ「火の精、行って来い」 ボーム「風の精、頼む」 ミドリ「どうしたの、みんな!?」 オンディーヌ「魔の谷には、恐ろしい巨人が住んでおります」 ジャック「大の暴れ者で、妖精を一口で飲み込んでしまいます!」 ドンパ「うぅ~っ、あの暴れ者は手に負えんでやんす!」 王妃「困りましたね……」 ミドリ「私が採って来ます。フェアリーグラスの赤い実を!」 妖精たち「えぇっ!?」 ドンパ「恐ろしい巨人がいるんでやんすよ!?」 ジャック「食われるぞぉ!?」 ミドリ「このままでは、ガンバス大王の命が危ないわ。私、行きます!」 ミドリは魔の谷へとやって来る。 巨人を恐れるドンパや妖精たちも一応、お供している。 ドンパ「あの…… 気をつけてくださいよ、ゼリアン王女様」 妖精たち「怖いよぉ……」 激しく岩の切り立った大地を進む。 やがて空に暗雲が立ち込め、不気味な声が響き渡る。 ドンパ「出たぁ~っ!!」 妖精たちが皆、一斉に姿を消してしまう。 声「ガァァ……」 ミドリ「……ここで引き返しては、大王の病気も治らないわ」 ミドリは1人で谷を進む。 やがて大地が激しく揺れ、巨人が姿を現す。 ミドリはとっさに、岩場の陰に潜んで姿を隠し、巨人をやり過ごす。 巨人がミドリに気づかずに、行ってしまう。 安堵したミドリが周囲を見渡すと、岩場の陰に木が茂り、1個の赤い実がなっている。 ミドリ「あれが、フェアリーグラスの赤い実!」 ミドリが赤い実に手を伸ばすと、消えたと思った巨人が、目の前に現れる。 巨人「ガアアァ!」 ミドリ「きゃあっ!!」 巨人は赤い実を跳ね飛ばして襲ってくる。 周囲の岩を拾い、ミドリに投げつける。 巨人「ガアアァ!」 ミドリ「きゃあっ!!」 ミドリはどうにか攻撃を避けていたものの、ついに巨人に捕えられてしまう。 巨人「ガアアァ──ッ!」 ミドリ「私を食べても、美味しくないわよ! 私は、女の子の中でもブスですからねぇ~!」 ところが巨人が、急に足を押さえて苦しみ始める。 見ると、足の裏に大きなトゲが刺さっている。 巨人「ガ、ガアァ──ッ!」 ミドリ「トゲが刺さってるわ。待ってて」 ミドリはそのトゲを抜きにかかる。 巨人「グゥッッ!!」 ミドリ「我慢して! ──取れた! もう痛くないでしょ?」 巨人「ガァ! ガァ!」 巨人は嬉しそうな声を上げ、ミドリに手を振りつつ去って行く。 ミドリ「あっ、フェアリーグラスの赤い実!」 赤い実は巨人に跳ね飛ばされ、地面に叩きつけられて、無残に潰れている。 ミドリ「あっ!? せっかく見つけたのに…… これでもう、ガンバス大王を助けることはできなくなったわ」 そのとき、どこからか誰かの声が聞こえる。 謎の声「誰か…… ここから出してください。誰か、誰か! ここから出してください!」 声の方向を辿ると、岩場の一角に洞窟がある。 ミドリはその中に入ってみる。 謎の声「誰か、ここから出してください! 誰か、誰か! ここから出してください!」 洞窟の奥に、巨大な卵があり、声は卵の中から聞こえる。 謎の声「卵を割ってください…… そして、私をここから出してください。早く出してください」 ミドリ「卵を、割ればいいのね?」 謎の声「お願いします!」 ミドリは地面の石を拾い、卵に叩きつけるが、何度やっても殻は割れない。 ミドリ「ダメだわ…… 割れない」 謎の声「困りましたね…… 私は12年間も、この卵の中に閉じ込められているのです」 ミドリ「12年間!? かわいそうに…… なんとか出してあげたいわ」 謎の声「ドリームボールをぶつけてごらんなさい。卵の殻を割るには、それしかありません」 ミドリ「ドリームボール!?」 透明化の魔法のアイテム、ドリームボールを取り出す。 ミドリ「これをぶつけたら、二度と透明にはなれないわ」 謎の声「早くここから出してください」 ミドリ「仕方がないわ。二度と透明になれなくても…… えぇい!」 ドリームボールを卵に叩きつける。ドリームボールが粉々に砕け散る。 ミドリ「あぁっ! ドリームボールが!?」 頑丈だった卵の殻に、みるみる亀裂が入り、その中から巨大なイモムシが現れる。 ミドリが驚く中、イモムシはみるみるサナギへと変わり、そして、チョウのドレスをまとった少女となる。 その少女こそ真のゼリアン王女、そしてその顔はミドリと瓜二つであった。 ミドリ「あなたは!?」 ゼリアン「フェアリー王国の、ゼリアン王女です」 ミドリ「ゼリアン王女!?」 ゼリアン「12年前、コウノトリがあの巨人に驚いて、卵をこの魔の谷に落としてしまったのです」 ミドリ「じゃあ、巨人がこの洞窟の中に?」 ゼリアン「そうです。秘密調査官のドンパも、この魔の谷には」 ミドリ「えぇ、巨人が怖くて」 ゼリアン「きっと、そうでしょう。でも、勇気あるミドリさんのおかげで、やっと誕生することができましたわ。ありがとう、ミドリさん」 ミドリ「私こそ、感激しています! ゼリアン王女。私たち、間違われても仕方ないわ」 ゼリアン「そっくりですものね」 ミドリ「さぁ、行きましょう! ガンバス大王のところへ」 ミドリがゼリアン王女とともに、王宮に戻る。 ゼリアン「お母様!」 王妃「おぉ、ゼリアン! ゼリアン!」 ゼリアン「お母様!」 ゼリアンと王妃が、涙ながらに抱き合う。 王妃「ゼリアン! さぁ、早く!」 ゼリアン「はい!」 妖精たち「いやぁ、良かった、良かった!」 王妃「お父様の手を」 ゼリアン「はい!」 ゼリアンがガンバス大王の手を握りしめると、大王の顔にみるみる生気が戻ってゆく。 王妃「あなた、ゼリアンですよ」 ガンバス「お……? おぉっ、ゼリアン!!」 ゼリアン「お父様!」 ガンバス「おぉ~っ! とうとう、呼んでくれたなぁ! うんうん」 ミドリ「その方は、本物の王女様です」 ガンバス「おぉ!? え…… え!? いや、ゼリアンが2人!?」 ゼリアン「この方は、青山ミドリさん。お父様が、勘違いなさっていたのです」 ガンバス「勘違いじゃと!?」 ドンパ「申し訳ありません! すべて、このドンパの調査間違い! 秘密調査官失格でやんす!」 ガンバス「いやいや、お前は素晴しい見込み違いをした」 ドンパ「と、申しやすと?」 ガンバス「本物のゼリアンもワンダフルじゃが、青山ミドリ嬢も、ゼリアンに劣らず素敵な娘じゃ! 親思いの心優しい娘じゃ。どうじゃ、このゼリアン共々、このフェアリー王国で暮さぬか?」 ミドリ「いえ…… 私は、大王の病気を治すことができませんでした」 ガンバス「うむ。本当の親子ではないと申すのじゃな?」 ミドリ「私のパパは青山竜夫、ママは青山梅子です!」 ガンバス「うむ、わかった。よぉくわかったぞ。青山ミドリ!」 ミドリとガンバス大王一家、妖精たちが、三日月の船に乗って夜空を渡り、人間界へと降りてゆく。 ジャック「素敵でしょ、ゼリアン王女様!」 ボーム「良かったですね、ミドリさん」 地上では、虎男がミドリを待っている。 虎男「あっ、来た! 姉ちゃぁん!」 ミドリ「虎男!」 ミドリが地上に舞い降りる。 虎男「姉ちゃん!」 ミドリ「虎男!」 そしてガンバス大王たち。 姉とそっくりのゼリアン王女に、虎男が目を丸くする。 虎男「あれぇ!?」 ミドリ「ゼリアン王女様よ」 ゼリアン「さよなら、ミドリさん」 王妃「お元気で」 ガンバス「さらばじゃ。我が、心の娘よ」 ミドリ「さようなら、ゼリアン王女! 王妃様、ガンバス大王! さようなら、ドンパ! 妖精たちよ!」 ドンパ「お名残惜しゅうございますです…… ゼリアン王女、いや、ミドリ様!」 オンディーヌ「心優しい」 ジャック「そして、かわゆい」 ボーム「素晴しいお嬢様!」 ズーン「別れは辛いなぁ、もう……」 ドンパが泣き出す。 ドンパ「うぅっ……」 ミドリ「ドンパ、みっともないわよ。秘密捜査官のくせに」 ドンパ「と申しても、泣けてくるものはどうにもできんでやんす! うぅっ……」 ガンバス「ハッハッハ!」 ゼリアン「さようなら!」 ガンバス「さらばじゃ、さらばじゃ!」 ガンバス大王一家と妖精たちが、三日月の船で夜空へと昇ってゆく。 虎男「お姉ちゃんにそっくりだな」 ミドリ「みんな、さようなら!」 虎男「さようなら──!」 ガンバス「めでたやな、めでたやな、じゃ」 妖精たち「さようなら──!」「さようなら──!」 ミドリ「さようなら──!」 ミドリたちは、ガンバス大王たちの姿が消えるまで、いつまでも手を振り続ける。 あくる日。 青山家や隣りの白川家を襲っていた異変は、すっかり消えている。 大介「ドリちゃぁん! ほら! 帰って来たよ、ピイが!」 菊子「ジュリちゃんも、ご覧の通り!」 ミドリ「何もかも、元通りになったのね」 虎男「良かったね!」 竜夫「あぁ。明日から、忙しくなるぞ!」 梅子「そうですね」 菊子「私たちも、がんばんなくちゃ! フフフ! ……あらぁ?」 青山家では、ミドリのフェアリーベルで作った風鈴が、軒先で風に吹かれ、美しい音を鳴らしている。 菊子「まぁ、なんて涼しげな風鈴なんでしょ」 ミドリ「私が作ったのよ」 菊子「まぁ!」 ミドリ (フェアリーベルが鳴っても、もう妖精たちは出て来ない……) 柔らかな日差しの照らす川岸の道を、ミドリと虎男が駆ける。 竜夫と梅子が、2人を微笑ましく見守っている。 虎男「姉ちゃん、ちょっぴり寂しいな」 ミドリ「何が?」 虎男「だって、透明にはなれないし、妖精たちも呼べなくなったし」 ミドリ「でも、青山家に平和が戻ったわ。私も本当の、青山ミドリに戻れたしさ。幸せよ!」 虎男「そうだね!」 ミドリ「パパぁ!」 虎男「ママぁ!」 ミドリ「早くいらっしゃいよぉ!」 竜夫「あぁ!」 ミドリ「さぁ、早くぅ!」 竜夫「よし、かけっこだ!」 一同「アハハハハハ!」 おわり
https://w.atwiki.jp/opedmiroor/pages/428.html
最終三部作 III心からの言葉暗黒宇宙大皇帝エンペラ星人登場 ウルトラ戦士たちの仇敵、暗黒宇宙大皇帝エンペラ星人が地球に出現。 尖兵たちとの戦いで憔悴しきったミライは、ウルトラマンメビウスに変身できない。 太陽は黒点に覆われて光を失い、地球上は暗黒に閉ざされた。 そして果敢に特攻を挑んだリュウは、エンペラ星人に撃墜される── ミライ「リュウさぁぁ──ん!! ……よくも大切な人を!」 リュウの声「ミライ、俺なら生きてるぜ」 ミライ「えっ!?」 光の柱が立ち昇り、エンペラ星人に敗れ去ったはずのウルトラマンヒカリが現れる。 マリナ「ウルトラマンヒカリ!?」 ミライ「リュウさん!」 リュウが新たにウルトラマンヒカリとなった姿であった。 リュウ『そう簡単に死んでたまるか。セリザワ隊長に頼まれたんだ…… お前のこと、地球のことを!』 ヒカリがエンペラ星人に挑むが、やはりその力は圧倒的。強力な力の前に、ヒカリが大きく後ずさりする。 思わず飛び出そうとするミライを、ジョージとマリナが制する。 マリナ「ミライくん、ムチャよ!」 ジョージ「今のお前は、もう……」 ミライ「だけど、このままじゃ……」 ヒカリが炎に包まれ、胸のカラータイマーが点滅を始める。 ジョージたちに制止されたままのミライの体が光に包まれる。 ミライの変身したウルトラマンメビウスが登場。膝を突きそうになるヒカリを、メビウスが支える。 カコ「変身する力なんて、もう残ってないはずなのに!?」 サコミズ「ミライが言っていた。最後まで諦めず、不可能を可能にする── それがウルトラマンだって」 メビウスのメビュームシュート、ヒカリのナイトシュートの2大必殺光線が放たれる。 しかしエンペラ星人はこれも、たやすくかわしてみせる。 エンペラ「まだ刃向かう力があるとはな。戯れに仕向けた四天王を退けただけのことはある。しかし、もう終わりだぁ!」 エンペラ星人がメビウス目がけ、赤黒い破壊光線、レゾリューム光線を放つ。 毒々しいエネルギーに包まれ、メビウスが次第に苦み出す。 ヒカリがメビウスを助けようとするものの、エンペラ星人の念動波で動きを封じられてしまう。 不気味なエネルギーに包まれたメビウスが全身から火花を噴き上げ、消滅── エンペラ「わかっただろう? ウルトラの一族は決して、余には勝てぬことを」 ヒカリもまた、カラータイマーの点滅が激しさを増している。 ミサキ「カラータイマーが!?」 リュウ『て、てめぇ…… ミライに何しやがっ……た……』 意気込むリュウだが、ヒカリもついに倒れ、その姿が消滅する。 トリヤマ「私は、誰1人犠牲者を出さぬと言った! すぐに救助!!」 ジョージとマリナが駆け出す。 ミサキ「あなたたちも!」 テッペイ「でも、僕らがここを離れたら……」 マル「大丈夫! ここは、私たちの思い出の場所でもあるんだ!」 エンペラ「悔しかろう、ウルトラの父。かけがえのない星── 貴様らがそう呼ぶこの星の未来も今、潰えた!」 ジョージたち4人により、瓦礫の中からリュウが助け出される。 マリナ「リュウ、しっかり!」 コノミ「リュウさぁん!」 テッペイ「ミライくんは? ミライくぅん! ミライくぅ──ん!」 リュウ「また…… 何も守れなかった」 ジョージも「もう…… ミライもいない」 コノミも「終わりなんですね……」 マリナ「地球も、太陽も……」 声「本当に、そう思うか?」 マリナ「……この声」 宇宙空間から響く声。ウルトラマンエース、北斗星司。 北斗「君たちになら聞こえるはずだ。今はそばにいなくとも、勝利を信じて共に戦って来た仲間の声が」 マリナ「仲間……?」 ウルトラマンジャック、郷秀樹。 郷「目をそらしてはいけない。地球の未来は今、君たちに託されているのだ」 ジョージ「地球の未来が?」 ウルトラセブン、モロボシ・ダン。 モロボシ「君たち人間がいたから、我々はどんな強敵とも戦ってこられた。 君たちなら、そのことを教えられる」 コノミ「私たちなら……?」 ウルトラマン、ハヤタ・シン。 ハヤタ「そして救ってくれ、弟を。君たちが培ってきたものがあれば、必ずや地球は守りぬける」 テッペイ「はい、必ず!」 ウルトラ兄弟たちが、黒い塊と化した太陽目がけて必殺光線を放つ。 太陽表面を覆う暗黒が、次々に斬り裂かれてゆく。 ジョージ「リュウ、顔を上げろ!」 テッペイ「守り抜くんです」 コノミ「ミライくんと一緒に!」 マリナ「聞こえるはずよ、ほら」 リュウの腕にヒカリの変身アイテム・ナイトブレスが現れ、ミライの声が響く。 ミライ『もう一度力を貸してください。僕たちの、最後の戦いのために!』 リュウ「ミライ…… ミライなのか!?」 金色に輝く空間の中で対峙するミライとリュウ。 リュウ「お前、どうして!?」 ミライ「ナイトブレスは、奇跡の力を持つ伝説の超人、ウルトラマンキングから授かったものなんです。それに、ヒカリが言ってました。来るべき戦いのとき、このナイトブレスが必要になると」 リュウ「俺たちにはまだ、やれることがあるんだ…… わかった。一緒に行くぜ!」 リュウ「俺たち…… 5人も!!」 宇宙空間ではウルトラ兄弟たち4人の光線が、太陽を覆う暗黒を次々に斬り裂いてゆく。 駆け出すGUYS一同。リュウが皆と頷き合い、ナイトブレスを構える。 その腕にテッペイ、マリナ、コノミ、ジョージが手を重ねる。 最後に、光に包まれたミライが現れ、6つ目の手を重ねる。 サコミズ「GUYS! sally go!!」 ミライたち「GIG!!」 変身ポーズをとったミライが拳を突き上げ、リュウたち5人も一斉に拳を掲げる。 ミライたち「メビウ──ス!!」 燃え盛る炎のようなエネルギーが一同を包み込み、新たな姿となったウルトラマンメビウスが姿を現す。 ミライとリュウたち5人が一体化した姿── メビウスフェニックスブレイブ。 エンペラ「言ったはずだ、ウルトラマンは決して余には勝てん!」 エンペラ星人が、メビウスを消滅させたレゾリューム光線を放つ。 しかしメビウスはそれを真正面から受け止め、エンペラ星人自身に跳ね返してみせる。 ミライ『まだわからないのか!? エンペラ星人! 今の僕は、もう1人じゃない!』 エンペラ「光の者たちよ、なぜ闇を恐れない!? 全ては静寂に支配された、素晴らしい世界を!」 宇宙空間ではウルトラ兄弟たちに、ウルトラマンレオとアストラの兄弟も加勢している。 フェニックスネストではサコミズが、かつて旧友のタケナカ最高総議長から託されたカードを手にする。 サコミズ「ファイナル・メテオール、解禁!」 空を埋め尽くす暗雲に閃光が走り、巨大な飛行体が降下して来る。 マル「あれは?」 ミサキ「あれこそ、スペシウムエネルギーを増幅できるファイナル・メテオール」 トリヤマ「ファイナル・メテオールですと!?」 ミサキ「メテオールはそもそも、我々人間が──」 サコミズ「──我々人間が、ウルトラマンの心に応えるためのもの! そう、この日のためにあったものだ! みんな! メビュームナイトシュートで、スペシウム・リタブライザーを撃て!」 メビウスブレスとナイトブレスが輝き、新たな必殺光線、メビュームナイトシュートが放たれる。 メビウスの赤、ヒカリの青の2色の光線がファイナル・メテオール = スペシウム・リタブライザーで増幅され、エンペラ星人に浴びせられる。 宇宙空間ではウルトラ兄弟たちにさらに、ウルトラマンタロウとウルトラマンエイティも加勢している。 太陽は、元の光り輝く姿をほとんど取り戻している。 遥かウルトラの星から、ウルトラの父の声が響く。 ウルトラの父「エンペラ星人、地球を照らす太陽の光は消せはしない!」 エンペラ「グゥゥ…… えぇい! な、なぜだ、ウルトラの父!? なぜ、のうのうと太陽に照らされている命を救おうとする!? 闇こそが、永遠の世界になるのだぁ!」 ウルトラの父「光があるからこそ、闇もある── 闇があればこそ、また光もあるのだ」 マリナ『私たちは今日まで、勝利を信じて共に戦って来た!』 ジョージ『あぁ、地球の未来が今、俺たちに託されているんだ!』 コノミ『どんな強敵にも、負けずに戦って来れた私たちなら!』 テッペイ『地球も、必ず守り抜ける!』 リュウ『そう、俺たちに叶えられない夢なんてない。たどり着けない未来もない!』 サコミズ『信じるんだ、我々の力を! 我々の未来を!』 声「サコミズ、サコミズ── 共に行こう。今こそ君の力が必要だ」 光とともに響く声。サコミズが静かに頷き、光の中へと歩み出す。 フェニックスネストから、サコミズの一体化したウルトラ兄弟の長兄ゾフィーが飛び立つ。 ゾフィーがメビウスに並び立ち、必殺のM87光線を放つ。 サコミズ『みんな、もう一息だ!』 リュウ『これが俺たちみんなの、最後の戦いだ!』 スペシウム・リタブライザーで増幅された2大必殺光線が、エンペラ星人に浴びせられ続ける。 ウルトラの父とヒカリに受けたエンペラ星人の体の傷跡から、血しぶきの如く光が漏れる。 サコミズ『今だ、みんな!!』 エンペラ「よ、余は、暗黒の皇帝! 光の国の一族になどに、やぶれはせぬ──!」 メビウスが炎の塊と化し、火の鳥のように突進。スペシウム・リダブライザーを貫き、エンペラ星人を貫く。 メビウスフェニックスブレイブ最大の必殺技、メビュームフェニックスが炸裂──! あまりの威力にスペシウム・リダブライザーが砕け散る。 エンペラ「うぅ、なぜだ……!? なぜ余がウルトラマンごときに……!? 余はウルトラマンに負けたのではない! そうか…… 人間のちっぽけな希望という光に、ウルトラマンと、人間の絆に負けたのか…… 余が、余が…… 光になってゆく……」 エンペラ星人の体中の傷から、両目から、口から光が漏れる。 そしてその全身が光で溢れ、ついにはその暗黒の巨体が無数の光の粒子と化して消滅── ウルトラ兄弟たちの尽力により太陽も完全に元の姿となり、地球上を覆っていた暗雲が晴れ、陽の光が差し込む。 地下の避難所から地上へ出て来た人々が喜び合う。 ミサキが「太陽が……!」 変身を解いて地上に降り立っているミライが、天を仰ぐ。 ミライ (聞こえていますか? ウルトラの父。僕自身にしか見つけられないこと── 大切なものは今、確かに僕の胸の中にあります) ゾフィーの姿を見上げるミライとGUYS一同。静かに頷くゾフィーに、サコミズが笑顔を返す。 リュウ「大丈夫。地球は俺たちの手で守っていける」 ゾフィーの隣に並んだヒカリが、その言葉に頷く。ゾフィーとヒカリが共に、空へ飛び去る。 サコミズ「これで君も、ウルトラ兄弟の仲間入りだね」 ミライ「最後の戦いが終わった今、僕には新しい使命が出来ました。この星の人たちと共に得た大切なものを、光の国の新たなウルトラマンたちに、伝えていきます」 ジョージは顔を一瞬歪めたものの、すぐに笑顔を作る。マリナも目を潤ませている。 ジョージ「……いい顔してるぜ、アミーゴ!」 マリナ「しっかりやんなさいよ」 テッペイ「君と出逢えて、本当に良かった」 コノミは「ずっと応援してるからね」 リュウ「……行けよ」 大粒の涙をボロボロと流すミライ。 ミライ「さようなら…… 今まで…… ありがとうございました!!」 ミライの体が光に包まれ、立ち昇る光の柱とともにウルトラマンメビウスに変身。 しばしGUYS一同と視線をかわした後、メビウスもまた空へ飛び去る。 GUYS一同が空を仰ぎ、その姿を見送り続ける。 リュウ「ミラ──イ! ありがと──!!」 テッペイ「体に気をつけて──!」 コノミ「頑張ってね──!」 マリナ「ミライくん──! 元気でね──!」 ジョージ「ミライ──! 頑張れ──!!」 宇宙を行くヒカリとゾフィーに続き、メビウスも宇宙の彼方へ、ウルトラの星を目指して飛び去って行く。 いつまでも空を見つめ続けるGUYS一同。 コノミの手に、消えたはずのリムエレキングが現れ、ふと一同の顔に笑顔が戻る。 エンディングテーマとともにGUYS隊員たちのその後。 サッカーのスペインリーグに復帰したジョージが、必殺の稲妻シュートを決める。 二輪ロードレースに復帰したマリナが、表彰台でシャンパンボトルを振りまく。 父の跡を継いで医師となったテッペイが、子供たちを優しく診察している。 保育士として保育園に復帰したコノミは、満面笑顔で子供たちに囲まれている。 リュウの私室。壁には焼け焦げた「俺たちの翼」の寄せ書き。 GUYS隊長服に身を包んだリュウが、笑顔で部屋を去る。 棚の上には、ミライやGUYS一同たちの笑顔の記念写真── (終)
https://w.atwiki.jp/opedmiroor/pages/435.html
輝けるものたちへガタノゾーア ゾイガー 登場 石に戻ってしまったウルトラマンティガは、もう二度と光となることはできないのか?ダイゴ、目覚めよ! 邪神ガタノゾーアに敗れ去ったウルトラマンティガは石像と化し、南太平洋の海底へと沈んだ。 メトロポリスの地下に避難している人々。 GUTS隊長のイルマの息子、トモキもいる。 人々「ウルトラマンが負けた……」「ティガが負けた……」「もうお終いだ……」 トモキ「そんなの、ウソだ!」 月面基地のハヤテ・シン隊長のガロワ飛行艇が、火の海と化したメトロポリス上空を行く。 ハヤテ「くそぉ、なんてザマだ!」 焼け野原と化したニューヨーク。 黒人の男の子2人。 1人はティガの人形を手にしている。 「ティガ……!」 「ウルトラマンは死んだんだってさ」 「そんなの、信じないもん!」 アラスカで。 手製のティガ人形を手にしている女の子に、父親が声をかける。 「カチュア。ウルトラマンは、もう死んだんだ!」 「……死んでない。ウルトラマンは、死んでないもの」 アートデッセイ号のGUTS一同。 ヤズミ「ヤオ博士の造ったマキシマオーバードライブの力で、光のエネルギーを石像に照射したらどうかと思うんです」 ヤオ「単に、物理的な光の粒子を当てればいいというものではないだろう」 レナ「私たちにできることをしなきゃいけないんです。じゃないと、ダイゴは……」 レナの脳裏に、誰かの声が響く。 謎の声「そうだ、あきらめてはいけない」 サワイ「石像はまだ、解明されていなかったからな」 ヤズミ「いえ、石像を光によって変換するメカニズムを解明した人間が、1人だけいます。悔しいけど……」 ムナカタ「マサキ・ケイゴか……」 かつてダイゴの力を奪って自らウルトラマンになろうとした男、マサキ・ケイゴはGUTSの施設に留置されている。 マサキが、鉄格子の窓から、街の惨状を見上げる。 マサキ「夢の通りだ」 ハヤテのもとにレナ同様、謎の声が届く。 謎の声「あなたの飛行機に乗せてくれませんか?」 ハヤテ「誰だ?」 謎の声「あなたの頭に直接話しかけています。僕を連れて行って欲しいのです」 ハヤテ「何だと?」 シンジョウとホリイ、両隊員の乗った潜航艇ドルファー202は、海底から浮上できずにいる。 シンジョウ「青空の海に、上がりてぇよなぁ……」 ホリイ「そうや、絶対にな!」 ホリイが、花嫁のミチルの写真を見つめる。 シンジョウ「マユミ、どうしたかな……」 マサキの留置されている施設。 「マサキ、面会だ!」 面会者はシンジョウの妹マユミと、タンゴ・ユウジ博士。 マユミ「あなたの知識を、あなたの知恵を貸して下さい」 マサキ「僕のしようとしていたことは、間違いじゃなかった」 タンゴ「マサキさん、しっかりしてください! 償えるチャンスじゃないですか!?」 マサキ「闇が覆う世界を、光で照らし、導く者が必要だった」 マユミ「それは、あなたじゃなりません!」 マサキ「……ハハハハ! ハハハハハ! 確かに、君は正しい」 レナが、真っ暗な海を見つめる。 レナ「ダイゴ、生きているよね? 私、まだ話したいこといっぱいあるんだから……」 ダイゴは海底のティガの石像の中で、クリスタル状の結晶体の中に閉じ込められ、身動きできずにいる。 レナの声「もうすぐ迎えに行くからね……」 ダイゴ「レ、レナ……」 不敵な笑い声が響く。 かつて救世主を名乗った精神生命体、キリエル人たちの姿。 キリエル人「キリエル人は、あれが復活する前に愚かな人間たちを救ってやることができたのだ!」 ダイゴ「貴様たちに従えば良かったって言うのか!?」 キリエル人「もう遅いわ、キリエルの神々はこの星を見捨てたの」「私は言ったはずだ、この星の守護神になるなど、君にはおこがましいと。ハハハハ!」 ダイゴ「く、くそぉ……!」 アートデッセイ号のGUTS一同のもとに、ハヤテが現れる。 ハヤテ「よぉ」 イルマ「ハヤテ!?」 ハヤテ「とんだ落ち武者どもだな」 ヨシオカ「そんな言い方はないだろ」 ハヤテ「ほかの奴らは?」 ヤズミ「ホリイさんとシンジョウさんは、ドルファーで怪獣のいる海に」 ハヤテ「ダイゴは?」 一同「……」 イルマは、スクリーンに映ったティガの石像を示す。 イルマ「あれがダイゴ隊員なのよ、ハヤテ」 ハヤテ「あいつがティガ?」 ムナカタ「しかし、どうしてここが?」 ハヤテ「あぁ、変な奴に道案内してもらって来た。こいつらを連れて来た。入れ!」 マサキとタンゴ。 一同「マサキ・ケイゴだ!」「よくこんなに早く……」 ヤオ「君が、熊本の洞窟で組み立てたマシン──」 マサキ「光遺伝子コンバーター?」 ヤオ「その原理を知りたい。石像になったティガを甦らせたいんだ。エネルギーユニットはあるんだ」 タンゴ「そんなユニット、あったんですか!?」 ヤオ「あるじゃないか! 我々の足元に」 マサキのいた施設を出るマユミと、かつてティガを敵視した超能力者、キリノ・マキオ。 レナやハヤテのもとに届いた声は、キリノのテレパシーであった。 マユミ「すてきな力を持ってるんですね」 キリノ「自分の力をそう思えるようになったのは、つい最近のことです。それじゃ」 マユミ「あの、どちらへ行かれるんですか?」 キリノ「僕にはまだやることが、僕にしかできないことがあるんです」 海底のシンジョウとホリイ。 シンジョウ「この闇が…… 人間を終わらせちまうのかよ?」 ホリイ「闇なんてな、どんな人間の心の中にだってあるもんや。けどな、人の心には闇ばっかやなくて、光だってあんねん」 シンジョウ「……名言だな。誰からパクった?」 ホリイ「ほっとけ」 2人もとに、キリノの声が届く。 キリノの声「あきらめるな、まだ終わったわけじゃない」 シンジョウ「天使か?」 ホリイ「アホ。誰や?」 キリノの声「ダイゴくんから心の光をもらった者、ということにしといてくれ。いいか? もうすぐそこへ、ある物が運ばれてくる。それを受け取ってオペレーションするんだ」 ホリイ「何をオペレーションしたらええねん?」 キリノの声「石像になってしまったティガに、光を与える物だと思う」 GUTS隊員たちのもとでは、アートデッセイ号のエンジンユニットであるマキシマオーバードライブに、マサキの光遺伝子コンバーターを組み合せたユニットが完成している。 ヤオ「君のひらめきは素晴しいものだ」 マサキ「僕も一緒に行っていいかな? 光遺伝子コンバーターの動作は、僕もただ一度しか確認したことがない。この目で調整をしたいんだ!」 イルマ「このユニットは、人が乗れるようになってはいないの」 タンゴ「あの…… あ、すみません。僕が言えるようなことじゃないのは全然わかってるんですけど…… マサキさんは間違っていた。だけど、マサキさんなりに人類の行く末を案じていたんです。だから!」 レナ「いいですよ。一緒に行きましょう。やれることをやるしかないんです、私たち!」 イルマ「総監。では、向かいます」 サワイ「……頼む」 イルマ「GUTS、出動!」 一同「了解!」 マキシマユニットを積み込んだガッツウィングとハヤテのガロワ飛行艇が飛び立つ。 やがて2機が、ガタノゾーアのいる南太平洋の海へと差しかかる。 レナ「見えました! あれが、あれが闇の支配者!?」 ヤズミ「マサキさん、間もなく到着しますよ!」 マサキ「あぁ」 マサキはマキシマユニットの機器の隙間で、必死に調整を続けている。 イルマ「β機、発進するわ」 レナ「了解」 ムナカタ「自分が、替りたかったです」 イルマ「私だってたまには、前に出たいわよ」 ハヤテ「足手まといになんなよ」 ガッツウイングEX-Jから、イルマの乗ったβ機が分離。 ハヤテと共に、ガタノゾーアを銃撃する。 ハヤテ「くれてやるぜ!」 ガタノゾーアの尖兵、超古代尖兵怪獣ゾイガーが飛来する。 イルマたちとの空中戦となる。 ハヤテ「舐めやがって!」 ヤズミ「マキシマユニット、投下します」 ムナカタ「よし。マサキ、頼むぞ!」 空中戦の最中、ガッツウイングEX-Jからマキシマユニットが海へ投下される。 イルマ「ハヤテ、翼の付け根をねらうのよ!」 ハヤテ「ご教授に感謝するぜ」 ゾイガーが、イルマたちの攻撃で翼にダメージを負って、海へ突き落される。 さらに2機の連続攻撃を浴び、ゾイガーが倒れ、海に没する。 海底では、シンジョウたちのドルファーの目の前に、マキシマユニットが投下される。 ホリイ「来た! ほんまに来よった」 シンジョウ「夢じゃなかったんだ……」 キリノの声「そのユニットの中に、マサキという男がいる。マニュアルで操作するそうだ。ドルファーで、ユニットの照射角度をティガに向けてくれ」 キリノが海を見つめる。 キリノ「ダイゴくん、君にだけは僕の声が届かない…… でも、生きていると信じているよ。また光になってくれ!」 ドルファーからマニピュレーターが、マキシマユニットへと伸びてゆく。 シンジョウ「しっかりキャッチしてくれよ」 ホリイ「任せなさい! ──掴んだ!」 シンジョウ「行くぞ」 ドルファーがマキシマユニットを運び、海中のティガの石像のもとを目指す。 シンジョウ「ティガの石像が見えたぜ!」 ホリイ「シンジョウ、もうちょっと右や。──よっしゃ、その角度を維持してくれ」 マサキ「これだ……! この波形だ! 甦ってくれ、ティガ!」 マキシマユニットから放たれた光が、ティガのカラータイマーへと注がれる。 ホリイ「よっしゃあ!」 レナ「ダイゴ、目を覚まして。私たちの光だよ」 石像の中のダイゴに光が届き始め、意識朦朧としていたダイゴが、うっすらと目を覚ます。 ムナカタ「まずい、邪神が暴れ出した!」 ガタノゾーアが、海面から漏れる光を見て、暴れ出す。 海が激しく波打ち、ドルファーがそれに巻きこまれて制御を失う。 マサキ「光よぉ……!」 ついにマキシマユニットがドルファーから切り離されてしまい、ティガに照射されていた光は消えてゆく。 ダイゴ「どうしたんだ!?」 シンジョウ「くそぉ!」 レナ「光が消えてく!?」 メトロポリス地下の避難所に、テレビのニュースが流れる。 『救出作戦は失敗の模様です。もう私たちは、滅びるしか道はないのでしょう。みなさん、さようなら……』 人々が悲嘆の声を漏らす。 トモキが突如、立ち上がる。 トモキ「ティガ!」 続いて子供たちも叫ぶ。 子供たち「ティガ!!」 アラスカ。 父親の目の前で、ティガの人形を手にしていた女の子が光に包まれる。 アメリカ。 黒人の男の子たちが光に包まれ、光の粒子と化して空へ昇ってゆく。 日本では避難所の子供たちが、そしてトモキが力強く拳を天に掲げ、彼らもまた光と化す。 世界中から無数の光の粒子が次々に立ち昇り、空を駆け、南太平洋の海へと注がれてゆく。 レナ「光が……!? 光が、いっぱい!」 無数の光が、海底のティガの石像へと注がれてゆく。 ティガの中のダイゴの目の前に、まばゆい光が溢れ、光の中から世界中の子供たちが駆けて来る。 子供たち「ティガ──!!」「ティガ──!!」 ダイゴ「これが……! これが光なんだ!!」 黄金色の光が立ち昇り、ついにティガが復活し、凛々しく立ち上がる。 ヤズミ「ティガが! ダイゴさんが甦った!!」 レナ「ダイゴ!!」 ガタノゾーアと同等の巨体まで巨大化したティガが、ガタノゾーアに挑む。 ティガの中にあふれる黄金の光の中には、光と化してティガと一体化した世界中の子供たち。 子供たちが拳や蹴りを振るうや、ティガのパンチ、キックが次々にガタノゾーアに炸裂する。 子供たち「僕がティガだ!」「私がティガよ!」 トモキ「僕が、ティガになってる!!」 光の中に、レナの姿もある。 レナ「私も…… ティガの中に!」 ティガが、子供たちが大きく両手を広げ、必殺光線の構えをとる。 必殺のゼペリオン光線が炸裂。ガタノゾーアの巨体が火を吹く。 そしてとどめのタイマーフラッシュが炸裂──! ガタノゾーアが断末魔の叫びとともに大爆発し、最期を遂げる。 空を埋め尽くしていた暗雲が晴れ、青空が広がり、太陽の光が差し込む。 勝利を収めたティガが空を仰ぎ、その巨体が光の粒子と化して消えてゆく。 マサキが無事救出されて、アートデッセイ号に帰還する。 タンゴ「マサキさん!」 サワイ「無事だったか……」 ヨシオカ「勝ったな」 サワイ「人類、すべての勝利だよ」 ハヤテ「まだまだ人間の知らない世界がある。これからですよ、総監。俺たちには、やるべきことがいっぱいある」 アートデッセイ号の甲板に立つダイゴのもとに、GUTS隊員たちが駆け寄る。 一同「ダイゴ!」「ダイゴさん!」 レナ「ダイゴ!」 レナが真っ先に飛び出して、ダイゴに抱きつく。 ダイゴも、固くレナを抱きしめる。 ダイゴ「レナの声…… 聞こえたよ」 懐から変身アイテム・スパークレンスを取り出すと、それはすでに石の塊と化している。 レナの手の中でスパークレンスが風化して砂となり、風に飛ばされて消えてゆく。 レナ「もう、ウルトラマンにはなれないのね……」 ダイゴ「人間はみんな、自分自身の力で光になれるんだ。レナもなれただろう?」 レナは目を潤ませ、頷く。 シンジョウ「よぉし! みんな、記念写真を撮りましょう!」 一同「やったぁ!」「記念すべき歴史の1ページや!」 列をなす一同に、シンジョウがカメラを向ける。 シンジョウ「はい、もっと寄って! ちゃんと寄って。ヤズミ、ちょっと来い。おいで」 シンジョウはヤズミにカメラを託し、自分は一同に加わる。 シンジョウ「はぁい、よろしく!」 ヤズミ「まったく、いつもこれだよなぁ。じゃあ、いきますよ! 1+1は?」 一同「2──っ!!」 パシャッ! (終)